一日平均2時間近く…米タブレット機持ちの利用性向をグラフ化してみる

2012/10/26 07:00

タブレットアメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年10月1日、アメリカにおけるモバイル端末とニュースに関する報告書【Future of Mobile News】を発表した。急速に浸透を進めるモバイルメディアと、利用者の行動様式の変化や現状、特にニュース取得関連の動きを知ることが出来る調査内容である。今回はその中から、タブレット機保有者の行動様式について見ていくことにする。

スポンサードリンク


今調査の最新部分は2012年6月29日から8月8日にかけて、RDD方式で選ばれたアメリカ国内に住む18歳以上のに対して行われたもので、有効回答数は9513人(2012年の国勢調査を元にしたウェイトバック済み)。インターネットを使った回答だが、当事者が接続環境を所有していない場合は調査会社から端末と接続環境が提供される。また、調査母体のうちスマートフォン・タブレット機のいずれも保有していない人4875人は、保有・非保有の設問時点で回答を終了させられている。また、タブレット保有者は2013人(21.2%)、スマートフォン保有者は3947人(41.5%)(双方の重複あり)に達している。

今調査母体のうちタブレット機を所有する人において、「毎日」何らかの形で所有機を使っている人は68%。一年前の2011年3月に実施された同様の調査の結果77%からは9ポイントほど減少しているが、引き続き高い水準にある。

↑ 毎日タブレット機を使っている人(タブレット機保有者限定)
↑ 毎日タブレット機を使っている人(タブレット機保有者限定)

また、典型的な一日における利用時間は1日あたり1時間49分。一年前からむしろ増加する傾向にある。

↑ 日常的なタブレット機利用時間(タブレット機保有者限定)
↑ 日常的なタブレット機利用時間(タブレット機保有者限定)

報告書では「この一年間でタブレット所有率はほぼ2倍に増加した」「それにも関わらず利用性向はハイレベルなまま維持されている」とし、デジタル系商品の普及に伴い起こりがちな傾向「普及率が高まると利用度合いが低下する」が起きていないと書き記している。普及率の本格的上昇はこれからかもしれないが、一方でタブレット機が「一定度の熱意的な利用を所有者にうながす」特性を持っている可能性もある。

さてそのタブレット機で、所有者はどのような行動をしているのか。8つの主要項目を呈し、「週一以上(「毎日」も含む)利用している」と「毎日利用している」の2つの期間区分で該当する人をカウントしたのが次のグラフ。メールチェックを毎日している人は4割強、ニュース取得は4割近く。差は7ポイントしかない。

↑ タブレット利用性向(タブレット保有者限定)
↑ タブレット利用性向(タブレット保有者限定)

また、ゲームやSNS以外に電子書籍の購読率が高いのも特徴的。毎日読む人は5人に1人に近い。詳しくは別の機会に解説するが、スマートフォンとの大きな違いを見せる項目の一つが、この電子書籍周りである。

報告書には詳細は記載されていないものの、「iPad利用者(43%)と比べてAndroid利用者(29%)の毎日ニュース購読率は低い」「男性は女性と比べてニュース取得者率が高い。毎日利用者は男女で43%・32%。逆にニュースを読まない人は男性11%、女性21%に達する」などの話も確認できる。

いずれにせよ、タブレット機所有者の2/3近くが週一以上、1/3強が毎日ニュースを閲覧しているのは、注目すべき話である。冒頭にもある通り、タブレット保有者は2013人(21.2%)のため、全体では約8%が「タブレット機で毎日ニュースを閲覧している」ことになるからだ。現時点でここまで値が高く、さらに今後上昇することが確実となれば、スマートフォンと共に色々と模索したくなる出版筋が出てくるのもおかしくはあるまい。


■関連記事:
【「新聞の代わりに」6割近く…米のタブレット機でニュースを読む人の購読スタイルとシフト】
【全体約3割、50歳で生じる大きなギャップ…米電子書籍購読者の割合をグラフ化してみる】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー