残暑が続き夏物商品の一部の動きは堅調…2012年9月度チェーンストア売上高、マイナス2.0%

2012/10/23 06:35

【日本チェーンストア協会】は2012年10月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年9月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年9月は残暑が続き夏物商品の一部の動きは堅調だったものの、他商品の動きは鈍く、売上総額における前年同月比は7か月連続してのマイナス値、-2.0%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7815店舗に対して行われている。店舗数は先月比で27店舗減、前年同月比で206店舗減。売り場面積は前年同月比101.3%と1.3ポイントほど増えている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……9665億1948万円(前年同月比98.0%、▲2.0%)
・食料品部門……構成比:64.7%(前年同月比98.3%、▲1.7%)
・衣料品部門……構成比:9.0%(前年同月比96.1%、▲3.9%)
・住関品部門……構成比:19.7%(前年同月比97.2%、▲2.8%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比98.2%、▲1.8%)
・その他…………構成比:6.1%(前年同月比99.2%、▲0.8%)

残暑で夏物一部堅調。
その分秋物商品が不調。
野菜の相場安などによる
食料品部門の軟調は継続。
9月は残暑が続き、アイスクリームや飲料、夏物肌着などが好調に推移。その一方、当然ながら秋物商品は不調。さらに食料品の足を引っ張る農産物の相場安などで、全体としてはマイナスの結果となった。

個別に見ると、食料品は野菜全般が安値で不調。一方カット野菜の売れ行きは良い。また果物はぶどうやバナナが好調。畜産品では牛肉が堅調で豚・鶏肉・加工肉が不調。水産品はさんまが豊漁に転じたものの単価が下がり不調。その他食品ではアイスクリームや飲料などが好調だが、インスタントコーヒーやカップ麺は不調(昨年の「災害対策のための備えによる特需」の反動かもしれない)。

衣料品では夏物が全般的に堅調。その分長袖関連をはじめとした秋物商品は不調。ビジネス系は概して動きが鈍い。住関品では行楽品が好調に動いたが、テレビ本体やブルーレイなどテレビ周りの不調が続く。

先日【スーパーやデパートの主要商品構成比の移り変わりをグラフ化してみる(2011年分反映版)】でも解説したが、この20年ほどの間にデパートなどでは売上の主軸が衣料品から食料品に移行してしまっている。今回月は食料品の下げ方がやや大人しいため、全体値の下げ幅も最小限に留まることとなった。とはいえ、マイナスには違いない。

震災による大きな売上の変動も(反動を含め)大人しさを見せつつある。小売業全体の苦戦によるところもあるが、ここ数か月続くデパート(チェーンストア)の不調は、同業界の難しい立場の裏付けでもある。大胆で合理的、そして時代の流れに沿いながらもぶれることのない、状況改善の模索が求められている。

また、テレビ周りの動きの鈍さはこの数か月、特に目に留まる。地デジ回りの駆け込み需要関連の反動を考慮してもなお、不調さが顕著に表れている。単価が大きい商材なだけに、住関品項目への影響は無視できない。今後の動きにも注視を続けたい。

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