アルバイトをする大学生の就労スタイルをグラフ化してみる(2014年)(最新)

2014/03/14 08:30

独立行政法人日本学生支援機構が2014年2月26日に発表した【「平成24年度学生生活調査」】の内容を基にした先行記事【大学生のアルバイト事情をグラフ化してみる】によると、昼間部に通う大学生の3/4がアルバイトで生活費・学費を支えている。そのアルバイトの職種は軽労働や事務など多種多様だが、どのような就労ペースで働いているのだろうか。例えば夏期・冬期期間のみの臨時アルバイトなのか、それとも新聞配達やコンビニの店員のような経常的なワークスタイルなのだろうか。今回は大学生のアルバイトにおける就労状態について見ていくことにする。

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先行記事で解説済みだが、そして冒頭でも触れている通り、大学学部・昼間部の学生の3/4がアルバイトをしている。アルバイトの内容としては軽労働が増加する傾向にある。

↑ アルバイト従事者率(大学学部・昼間部)(再録)
↑ アルバイト従事者率(大学学部・昼間部)(再録)

↑ アルバイト従事者の職種別学生数の割合(大学昼間部)(再録)
↑ アルバイト従事者の職種別学生数の割合(大学昼間部)(再録)

それでは各アルバイトは、どのような期間・時期に行っているいるのだろうか。アルバイトにはクリスマスイブのケーキ売りや海水浴場での売店の売り子、プールの監視員のような長期休暇中限定のものから、家庭教師や新聞配達、ファストフードやコンビニの店員に代表される中長期的なものまで、就労期間で区分しても多種多様なパターンが存在する。

その区分ごとのアルバイト就労率を記したのが次のグラフ。当然、アルバイト就労者限定。

↑ アルバイト従事時期別学生数の割合推移(大学昼間部)
↑ アルバイト従事時期別学生数の割合推移(大学昼間部)

長期休暇中、あるいは授業期間中に不定期の形で短期決戦型としてアルバイトをする学生は少数派。授業期間中に定期的に、生活様式の一つとしてアルバイトを組み込む、さらには長期期間中もアルバイトに従事する大学生が過半を占めている。同様の職種なら当然グラフの右側の項目の方が実入りが良く、定期的・安定的な収入も望める(もちろん学生自身の負担も大きくなる)。例えば上記に挙げた例なら、クリスマスイブのケーキ売りは年1度だけだが、コンビニなどの店員のアルバイトなら毎月収入が見込める。

2008年度までは「長期休暇中も授業期間中も」が漸増し、その分「長期休暇のみ」が漸減する動きが続いていた。これまでの記事で記した通り、仕送り額の減少や学費の上昇で厳しくなるお財布事情を少しでもサポートするため、一層アルバイトに励むようすが見て取れる。

ところが2010年度から「長期休暇中も授業期間中も」が突然割合を急増させ、他の項目が急減する動きを示している。直近の2012年度もこの動きは変わらず、さらに加速する流れを示している。仕送り額の急減や学費の圧迫感の増加など、困窮度が急激に増加したことを受け、(アルバイトをしている)大学生側も一層稼ぎを増やさねばならなくなった状況の変化が一因。一方、2010年度以降と2008年度まででは今件設問における問い合わせ内容に変化が生じており、それがこのような大変動をもたらした主要因と考えられる。

↑ 該当項目における設問形態の変化
↑ 該当項目における設問形態の変化

ちなみにこの「2010年度の急変」の動きは、大学院の博士課程でも確認できる。

↑ アルバイト従事時期別学生数の割合推移(大学院博士課程)
↑ アルバイト従事時期別学生数の割合推移(大学院博士課程)

博士課程の場合は2006年度から「長期休暇中も授業期間中も」が増加しており、学費・生活費の上で厳しさがこの時期から増しつつあることが推測できる。そしてそれでもなお2010年度において、主に設問の変更に伴い急増していることには違いない(無論、経済的な観点でアルバイトに励まねばならなくなったのも要因ではある)。

仕事の現場での体験が出来るプラス点があるとはいえ、アルバイトの多分を占める単純就労からは、技術的な点で学べるものはさほど多くない(大学卒業後の就職時、就職後に役立つ技術が取得できる可能性は低い)。各種サポートによる、状況の改善を望みたいところだ。


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