サラリーマンのお小遣いの使い道をグラフ化してみる

2012/10/22 06:45

新生銀行は2012年9月24日、同社が毎年調査発表している「サラリーマンのお小遣い調査」に関する白書【サラリーマンのお小遣い調査30年白書(PDF)】を発表した。そこには一部欠損している部分があるものの、サラリーマンのお小遣い事情の推移を確認できる値が数多く盛り込まれている。今回はその中から「サラリーマンのお小遣いの使い道として額面が大きいものの、世代別による違い」を見ていくことにする。

スポンサードリンク


「サラリーマンのお小遣い調査」については今サイトでもこの数年、継続的に追跡して内容確認を行っている(最新のものは2012年の【4万円には届かずも5年ぶりに上昇・2012年のサラリーマンのこづかい事情(2012年発表分)】など)。今回の白書では1979年以降の推移が確認できる。1980-1987年は20-40代の平均、1979年-2003年はウェイトバックを実施、2000年以降は特異値を除外して再計算しているため、過去の年次発表値とは多少のずれが生じている点に、留意する必要がある。

「4万円には届かずも5年ぶりに上昇・2012年のサラリーマンのこづかい事情(2012年発表分)」にもある通り、直近のサラリーマンのお小遣い平均額は4万円足らず。40代がもっとも少なく、50代・20代がかろうじて4万円を超えている状態にある。

2008年以降における年齢階層別サラリーマンのお小遣い
↑ 2008年以降における年齢階層別サラリーマンのお小遣い(再録)

限られたお小遣いの中で、サラリーマン諸氏はどのような物品、サービスに割り振りをしているのだろうか。内訳の中でも大きな項目を複数回答で答えてもらった結果(資料には上位10位まで掲載)のうち、20代の上位陣を基準として7項目を抽出。世代別の値をグラフ化したのが次の図。世代ごとのお小遣いの配分意識の違いが見えてくる。

↑ お小遣いの使い道内訳で大きいもの(2012年)
↑ お小遣いの使い道内訳で大きいもの(2012年)

「昼食代」はどの世代も高いが、やや若年層の方がさらに高めの値を示している。歳を経ると世帯持ちが多くなり、弁当持参率が上がるのも一因だろう。

一方で「携帯電話代」は明らかに若年層が高い。「携帯電話代の金額は同じでも、お小遣いの額が少なければ、必然的に『小遣いに占める割合は大きい』と答える人は増える。若年層は小遣いが少ないから仕方ないのではないか」という考えもありうる。しかし最初のグラフに示されている通り、小遣いの額面は30-40代よりもむしろ20代の方が上で、その仮説は否定される。やはり電話料金そのものに加え、有料コンテンツの利用頻度が高いものと考えられる。

あとは「趣味の費用」でやや中堅層が低めなこと(絶対金額が小さいため、抑えざるを得ないのだろう)をのぞけば、世代毎の違いはあまり見られない。今件はあくまでも「内訳が大きいもの」で、具体的な額面までは判断できないが、世代格差が生じるほど、割り振りに余裕がないのかもしれない。

なお資料中今世紀に入ってからで一番古く、「携帯電話代」が各世代で確認できる2005年の状況は次の通り。

↑ お小遣いの使い道内訳で大きいもの(2005年)
↑ お小遣いの使い道内訳で大きいもの(2005年)

携帯電話普及が始まったばかりの時期でもあり、「代金が小遣いの中で大きな割合を示す」との回答率も低い(が、それでも20代は3割近くを示している)。また、「飲み代」「車関連・ガソリン代」「嗜好品代(主にたばこ)」の値における世代間の差異がはっきりしているのが特徴。それなりに余裕がある中で、個々の世代が自分のライフスタイルに合わせた使い道をしていたことが分かる。

なお今件では3-4位にある「飲み代」だが、前世紀までは「昼食代」を抜き、トップ項目の常連であったことが確認できる。サラリーマンの昼食メニューが豪華になったという話は耳にしたことが無く、昼食代の額面そのものは減少傾向にあることから、「飲み」の機会そのものが減少していると見た方が道理は通る。いわゆる「飲みニケーション」の機会が減ったということなのだろう。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー