投資指数は11.0ポイントの下落(2012年10月個人投資家動向)

2012/10/13 12:00

【野村ホールディングス(8604)】のグループ会社、野村證券のエクイティ・リサーチ部は2012年10月12日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年10月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から継続する形で下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては「小幅な上昇」を見込む意見がもっとも多くかったものの、下落見込みの項目の回答率は前月から一様に上昇を示している。

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今調査は1000件を対象に2012年10月1日から10月2日に行われたもので、男女比は81.1対18.9。年齢層は40代がもっとも多く29.9%、次いで50代が27.7%、60代以上が25.3%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く26.6%、500万円-1000万円が20.9%、300万円-500万円未満が13.7%と続いている。投資経験年数は5年-10年未満以上がもっとも多く29.9%を占めている。次いで10年-20年未満が28.8%、20年以上が20.0%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く45.2%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が27.3%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は38.8ポイント。前回から11.0ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて、上昇を見込む回答比率は合計で69.4%に(前月比5.5ポイントマイナス)。最大回答率を示した「1000円程度上昇」(54.2%)の回答率は前月比4.6ポイントマイナス。下落見込み項目はいずれも前月比でプラス。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。一方で「国内政治情勢」を挙げる人が前月比で3.2ポイント下落。
・魅力的な業種は「医薬品」「素材」「通信」の順。「運輸・公共」「金融」「自動車」「電気機器・精密機器」はマイナス。
・ドル円相場は前回より多少ながらも円高ドル安に振れるとの考えが増えた。
・オーストラリアドルに対する注目度が増加し、主要通貨の中では一番人気。日本円はやや減少。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。前月とほぼ変わらず。「株式」のDI値はやや増加。金と債券が下落。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月は定番のトップ【トヨタ自動車(7203)】が第二位という大番狂わせがあった。

上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回はトップが入れ替わり、さらに先月上場したばかりの日本航空が第5位に入るなど、大きな動きが見受けられる。

昨今では世界的な気象動向の変化に伴い、食料の減産が懸念され、穀物や砂糖などの価格が高騰の動きを見せている(【20年あまりの世界の食料価格の推移をグラフ化してみる(2012年9月分反映版)】)。また【国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる(2012年9月15日版)】でも触れているが、アメリカでQE3(量的緩和第3弾)の実施が決定、さらにヨーロッパの経済情勢で不安要素がくすぶり続けていることもあり、円高の是正はしばらく望めそうにない。それに伴い輸出関連銘柄は一層厳しい状況が懸念される。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。

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