熱中症による搬送者数、1週間で248人に(9月24日-9月30日)

2012/10/03 06:40

総務省消防庁は2012年10月2日、同年9月24日-9月30日の一週間における熱中症搬送人数が248人(速報値)であることを発表した。前週の396人(速報値からの修正済み)と比べれば大きく減少しているが、夏の暑さの盛りも過ぎて秋となり、気温が落ち着いてきたことが幸いした。また今年の熱中症による搬送人数の累計は、すでに4万5000人を突破している(【発表リリース、PDF】)。

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↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-9月23日)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-9月23日)

【厚生労働省、熱中症の情報公知強化へ】【2012年8月の熱中症での病院搬送者、1万8573人に】にもある通り、今夏は昨年以上に電力需給を起因とする熱中症の発症が懸念され、実際それが現実のものとして数字に表れている。7月下旬に梅雨が明けて以降、直前までの中長期予報を裏切る形で、8月いっぱい、そして9月に入っても中旬ぐらいまでは残暑が続いた。

昨今ではその暑さに伴い、熱中症で病院に運ばれる人も後を絶たない。なお、今年計測を開始した5月28日以降の熱中症による救急搬送者数は4万5773人。去年の夏期(7-9月)における値が3万9489人であり、今年は9月2日時点でこれを超えて、さらに増加している(【平成23年夏期(7月- 9月)の熱中症による救急搬送状況の概況、PDF】)。

なお今回計測週で「乳幼児」の比率が大きく増加しているのは、夏休みを終えた児童達による学校授業中での発症リスクが生じていることに加え、大阪で発生した集団熱中症発生事件(事故)によるものである。

一方で搬送者数そのものが大きく減ったのは、冒頭でも触れたように天候動向と気温の低下によるところが大きい。該当期間は東京で真夏日(一日の最高気温が30度以上)は1日も確認できなかった。

↑ 東京都の最高気温と天候
↑ 東京都の最高気温と天候

該当週における都道府県別の搬送者数上位は次の通り。

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年9月24日-9月30日)(搬送人数上位都道府県、人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年9月24日-9月30日)(搬送人数上位都道府県、人)

今回週は全国全部を合わせても248人にとどまっており、各都道府県単位で見ると違いは誤差の範囲でしかない。一方で大阪府の値が飛びぬけて大きくなっているが、これは【新聞報道(信毎web)】にもある通り、2012年9月26日に大阪府内の小学校で、運動会の練習をしていた児童が集団で熱中症を発症した事例によるもの。合わせて37人が搬送されることとなった。

↑ 「大阪・豊中市の小学校で児童37人が熱中症の症状訴え救急搬送」
↑ 「大阪・豊中市の小学校で児童37人が熱中症の症状訴え救急搬送」(公式映像)。

気象庁の【全般気象情報】で確認したが、幸いにも「高温と少雨に関する全般気象情報」の類は新たに発令されておらず、季節もすでに残暑を過ぎ、秋に歩みを進めている。搬送者数の減り方を見ても、それは明らか。

恐らくは今件「熱中症搬送者・週次報告」の消防庁からの発表は今回で最後となるはず。しばらくのちに9月分のまとめが報告され、発表資料上・気候上共に「今年においては」熱中症への備えに神経をとがらせる必要はなくなる。一方、高齢者や子供、慢性疾患保有者など熱中症のリスクが高い人本人、そしてそのような人が周囲にいる人は、引き続き体調管理に十分留意してほしいものである。


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