米では地方在住者ほど国際ニュースに関心が薄い傾向

2012/10/02 06:55

新聞アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年9月26日、アメリカにおける地域社会と情報伝達・取得様式に関する報告書【How people get local news and information in different communities】を発表した。今回はその中から、居住地域の様式別における国際・国内・地域ニュースへの関心度の高低について見ていくことにする。

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今調査は2011年1月12日から25日にかけてアメリカ合衆国内に住む18歳以上の男女のうち、RDD方式で選ばれた電話番号に対してかけた人を対象に、通話インタビューにて行われたもので、有効回答数は2251人。そのうち固定電話は1501人、携帯電話は750人(うち332人は固定電話無し)。インターネット利用者は1762人。2010年の国勢調査結果に従ったウェイトバックが行われている。

今報告書では居住地域の様式・開発度を4つのタイプ「大都市」「大都市付近の近郊」「小都市、街」「地方」に区分している。しかし設問・報告書にはそれらを区分する明確な定義は無く、回答者がこの4区分の中から「自分の判断に従い」回答している。世間一般の常識として浸透している区分で答えていると考えれば、まず間違いはない。

↑ あなたはどのタイプの環境に住んでいるか
↑ あなたはどのタイプの環境に住んでいるか(再録)

この各地域別に、国際ニュースに関して接する(関心を持ってチェックを入れる)度合いを尋ねた結果が次のグラフ。大きな違いはないが、わずかずつながら「都市圏ほど国際ニュースへの関心度が高い」結果が出ている。

↑ 国際ニュースへ接する頻度
↑ 国際ニュースへ接する頻度

「いつもちょくちょく」の差異は4ポイント。誤差に近い範囲だが、違いが生じていることには違いない(地方に行くほど一様に減少しており、誤差とも言い切れない)。都市圏居住者ほど海外動向にも興味を抱く人は多いようだ。

これが国内ニュースになると居住地域に関わらずほぼ同数となり、さらに地域ニュースとなると傾向は逆転する。

↑ 国内ニュースへ接する頻度
↑ 国内ニュースへ接する頻度

↑ 地域ニュースへ接する頻度
↑ 地域ニュースへ接する頻度

国際ニュースの時ほどはっきりした差異はないものの、地方ほど地域ニュースに固執しているようすが分かる。生活様式において「自分の居住地周辺をメインに据えている」度合いの違いが、そのまま各種類のニュースへの関心度に反映されているのだろう。また、容易に縦横無尽にインターネットへのアクセスを可能とするブロードバンド環境の整備普及度合いも、少なからず影響しているものと考えられる。

ちなみにこれらのグラフを一つにまとめたのが次の図。

↑ 国際・国内・地域ニュースへ接する頻度
↑ 国際・国内・地域ニュースへ接する頻度

大都市での地域ニュースへの(相対的な)関心度の薄さ、見方を変えれば「どのような区分のニュースでも分け隔てなく取得しようとする姿勢」、小都市や地方での(相対的)地域情報への重視傾向が見て取れる。これはそのまま各地域における生活スタイルの一片を示しているともいえよう。


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