世界各国のモバイルマナー、認識に大きな差が
2012/09/30 12:10


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今調査は2012年3月にアメリカ合衆国(以下アメリカ)国内の18歳以上、そしてそれとは別に13-17歳の男女に対してオンラインで行われたもの。同様の調査が2012年6-8月に18歳以上、13-17歳の男女に対しオーストラリア、ブラジル、中国(18歳以上のみ)、フランス、インド、インドネシア、日本に対して行われ、統計値が用いられている(全体で大人7087人・子供1787人が回答)。また今件調査におけるモバイル(端末)とはスマートフォン、タブレットマシン、ラップトップ、ネットブック、一般携帯などを意味する。
「手軽に携帯できる」モバイル端末で、しかも現在のようにインターネットへのアクセスが容易にできるタイプのものが普及しはじめたのは、1990年代後半から。実質的には今世紀に入ってからと考えて良い。広がるスピードが加速度的であることに加え、漸次高性能化・浸透化することもあり、人間の日常生活におけるマナー・礼儀作法が追い付いていない感は否めない。
今回取り上げる項目では、モバイル周りで「これは礼儀作法的に間違ってる、してはいけない」と認識されうる項目を挙げ、それに同意する(=良くないことだと思う)か否かを尋ねている。そのうち8項目に絞り、さらに大人の回答について再集計したのが次のグラフ。項目を4つずつ、2つのグラフに分割している。

↑ モバイル関係で良くないと思うこと(1)

↑ モバイル関係で良くないと思うこと(2)
急速に浸透したモバイル端末だからこそ、というのもあるが、国によって「マナー」のガイドラインに大きな違いがあるのが分かる。とはいえ例えば「運転中にモバイルで会話」というリスクの高い行動には、多くの国が同じ程度のダメ出しをしている。
比較的目立つのはインドネシアの回答率が高めなこと。同国は【モバイル大展開…ニールセンのレポートからインドネシアのネット事情をかいま見る】などにもある通り、モバイル系端末の普及がインターネット浸透を大きく後押ししているが、一方でマナーについても高い意識を持っていることが分かる。他方、同じくモバイル系で普及率の底上げ度が著しいインドだが、回答率は低め。

個々の国の事情(法令や個人のプライバシーの取り扱い方、社会情勢)により、携帯電話周りの行動への許容度も違いを見せるので、一概に「低い値の国ほどマナーが悪い」とは言い切れない。一方今件項目はいずれも「控えるに値する」行動である。個々の国の事情を知るのと共に、自分自身の普段の生活を振り返り、もし該当するものがあれば控えることをお勧めしたい。場合によっては自分の一生を左右するトラブルのきっかけになるかもしれないのだから。
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