【更新】ハウス食品がトップに、商品別でも「ウコンの力」が実力発揮(民放テレビCM動向:2012年8月分)

2012/09/28 12:10

ゼータ・ブリッジは2012年9月27日、2012年8月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体はハウス食品だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、ハウス食品の攻勢ぶりをはじめ、ここ数か月続いたCMの流れとは違った雰囲気が見受けられる([発表リリース])。

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データの取得場所、各種データの意味、そして今件記事が関東地域のみを対象としていることについての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらでチェックを入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年8月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年8月、上位10位)

ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などで解説しているが、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻したのち、夏期はやや落ち込みを見せる傾向がある。ところが今年は3月から継続する形で回数・順位共に「他CMとの相対的な」優位性を見せており、特異性が感じられる動きだった。今回月では順位・放送回数共に落ち着きを見せ、ようやく夏の終わりを感じさせるものとなっている。

一方今回月は【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で触れているハウス食品がトップ、同じ記事内で同様のスタイルとして紹介している興和(コーワ)は2位。放送回数こそ減ったものの順位を上げていた昨月から勢いをつける形で、放送回数は両社とも上げ、上位を独占することとなった。フリースポット広告の増加、そしてキャンペーンによる突発的な上乗せが理由として考えられる。

常連組となった携帯電話向けサービスの事業会社では、グリーが先月の第17位から圏外(21位以下)に下落、ライバル会社ディ・エヌ・エーは今月は19位に復帰(先月は圏外)。8月はここ数か月とは違い、グリーが抑え気味、ディ・エヌ・エーがやや背伸びをしているように見える。また携帯電話本体の事業会社のうち、エヌ・ティ・ティドコモとソフトバンクモバイルの姿が確認できる。引き続き新機種・新サービスのアピールに懸命な様子がうかがえる。

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。テレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意してほしい。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年8月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年8月、上位10位)(局別)

まず目立つのは上位3位の特定テレビ局への放送回数の多さ。花王における日本テレビとフジテレビの多さに関しては以前から言及している通り、同社の方針、あるいは提供番組による半固定化の動きと考えられる。ハウス食品や興和も特定テレビ局、先月の動きと比べるとハウス食品はテレビ東京、興和はTBSテレビが大きく伸びている。もっとも両社は直上にある通りフリースポット広告による展開がメインと考えられ、その回数が伸びている状況は見方を変えれば一般のタイム広告、スポット広告が伸び悩んでいる可能性がある。

他方、ドコモはほぼすべての局に分け隔てなく広告を出している。「できるだけ多くの層に、分け隔てなく」という意図が見て取れる。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年8月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年8月)

この数か月ほどトップを取り続けていたグリーは、今回10位の圏外どころか20位にも入っていない(リリースによれば53位にまで後退している)。一方上記でも触れている通り、ハウス食品の一大攻勢のようすや、モバゲーの復帰、特別なイベント公知のためのCMが目に留まる。

↑ ハウス食品・ウコンの力 COOL、ラップ編
↑ ハウス食品・ウコンの力 COOL、ラップ編。[公式解説ページはこちら]

先日【ウコンのラップ】でも紹介したが、桐谷健太氏扮するサラリーマンによる、上司に商品をラップで薦めるCMのインパクトの大きさ(と繰り返し流されることによる刷り込み)が話題を呼んでいる。これだけ放送回数が多ければ注目を集めるのも当然。

また、「日本よ、これが映画だ。」のキャッチコピーが話題を呼んだ映画「アベンジャーズ」も上位に収まっている。

↑ 「アベンジャーズ」本予告(CM版より長め)。公式映像。
↑ 「アベンジャーズ」本予告(CM版より長め)。公式映像。

派手なアクションとダイナミックなカメラワーク、勧善懲悪のスッキリとしたストーリー、そして魅力的過ぎるキャラクタ達の活躍ぶりが、短いCMからもにじみ出る内容となっている。

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