進む米若者の新聞離れ…米新聞読者の世代構成比推移をグラフ化してみる(2011年分まで対応版)

2012/09/28 07:00

新聞2012年9月25日に掲載した【アメリカの新聞発行部数などをグラフ化してみる(2011年分まで対応版)】でも解説しているが、米国内の新聞協会「Newspaper Association of America(NAA)」の年ベースでの新聞関連のデータ更新が(サイトのリニューアルと共に)ようやく確認された。そこで平日版や日曜版の年次データを基にした各種記事の更新を行ったわけだが、NAAの新データベースページでは、新しいデータがいくつか公開されているのが分かった。そこで今回はその中から、「新聞購読者の世代構成比推移」について確認をしていくことにする。

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データ取得元はアメリカの新聞協会「Newspaper Association of America(NAA)」のサイト内にある、【Trends & Numbers】の項目。ここから「Readership」、「Readership Archives」、そして「Readership Trends」「Daily Readership Trends」を選択する。これは2007年までにおける平日版における、新聞購読者の各属性別構成が収録されている。そして2008年以降は同じく「Readership」から「Newspaper Readership & Audience by Age and Gender」を選択。最新の2012年分が表示されるが、下の方に2008年から2011年のデータを表示するリンクがあるので、ここから随時抽出する。

なお各読者としてカウントされているのは、基本的に「週一以上で新聞を読む人」「媒体は紙媒体、有料電子媒体、無料電子媒体すべてを含む」という条件に合致する人。またデータ収録そのものは1964年以降だが、1978年以前は取得間隔がばらばらなので1979年以降を対象としている。さらに1964年-1997年と1998年-2007年、2007年以降とは調査方法に差異があり、厳密には連続性は無い。そして2008年以降は世代区分が変更されており、グラフは別途用意することとなった。

まずは該当期間内の、新聞読者における世代構成比推移。

↑ 新聞購読者全体に占める世代構成比(週一以上購読者)(1998-2007年は別系統調査のため厳密には連続性なし)
↑ 新聞購読者全体に占める世代構成比(週一以上購読者)(1998-2007年は別系統調査のため厳密には連続性なし)

↑ 新聞購読者全体に占める世代構成比(2008年-)(週一以上購読者、紙・電子・無料ウェブ版を問わず)
↑ 新聞購読者全体に占める世代構成比(2008年-)(週一以上購読者、紙・電子・無料ウェブ版を問わず)

じわじわとではあるが確実に、新聞の読者層において中堅・高齢者がその比率を高めているのがわかる。直近数年でやや若年層比率が持ち直しを見せているのは、有料・無料のウェブ版もカウントしているからだと考えれば道理が通る。

世代区分の上で同一グラフ化できる2007年までの分について、各世代の値を折れ線グラフにすると、各世代の動向が良くわかる。

↑ 新聞購読者全体に占める世代構成比(週一以上購読者)(-2007年)(1998-2007年は別系統調査のため厳密には連続性なし)
↑ 新聞購読者全体に占める世代構成比(週一以上購読者)(-2007年)(1998-2007年は別系統調査のため厳密には連続性なし)

若年層は一様に減少。ただし2005年以降横ばいを見せている。上のグラフからは2008年以降もこの動きは継続しているようだ。一方中堅層は増加していたものの、今世紀に入ってから横ばい、そして減少に流れを移し、2007年では高齢層にシェアを逆転されてしまっている。前世紀末から新聞読者の高齢化が加速化し、2005-2007年あたりでそれが決定的となったと見ることができよう。

今後の動向だが、2008年以降のグラフを見れば分かるように、インターネット経由の読者も含めているためか、若年層では減少傾向に歯止めがかかっている。一方で中堅層の減退は激しく、高齢者がそのシェアを奪っている形。しばらくはこの動きが継続し、高齢者4割超えとなるのもそう遠くはないと考えるのが妥当だろう。



やや余談になるが、2008年以降における読者「数」の推移を示したのが次のグラフとなる。

↑ 新聞購読者世代構成(週一以上購読者、紙・電子(有料・無料)を問わず)(万人)
↑ 新聞購読者世代構成(週一以上購読者、紙・電子(有料・無料)を問わず)(万人)

若年層の比率は横ばいのままだが、人数で見れば減少していることに変わりはない。中堅層の減り方が加速度的な勢いを示しており、他の層が相対的に増えているだけの話。新聞が(ウェブまでを含めても)減縮方向に進みつつあるのは、残念ながら否定できないようだ。

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