一番はメインニュース、では次は? 米新聞購読者の「読んでいる場所」の傾向をグラフ化してみる(2011年版)

2012/09/27 12:10

新聞先に【アメリカの新聞発行部数などをグラフ化してみる(2011年分まで対応版)】で示したように、アメリカの新聞協会「Newspaper Association of America(NAA)」の年ベースでの新聞周りのデータの更新が(サイトのリニューアルと共に)ようやく行われた。そこで平日版や日曜版の年次データ更新を行ったわけだが、NAAの新データベースページでは、新しいデータがいくつか公開されている。そこで今回はその中から、「新聞購読者が新聞のどのコーナーを読んでいるか」について確認をしていくことにする。

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データ取得元はアメリカの新聞協会「Newspaper Association of America(NAA)」のサイト内にある、【Trends & Numbers】の項目。ここから「Readership」、そして「Readership Archives」から「Section Readership」を選択する。これは平日版における、新聞購読者がどのコーナーを読んだかについて調べた結果。今回は直近の2011年の分を見ていくことにする。なお今件のデータはすべて「紙媒体の新聞を読んだ人」限定。

まずは全体像。

↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)
↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)

もっとも多いのは「メインニュース」で約8割。次いで「地方ニュース」が約3/4。この2項目が鉄板で、あとは5割前後が横並び。「スポーツ」「エンタメ」が強く、いわゆる「真面目系」な記事を読む人は相対的に少なめ。

これを男女別で区分したのが次の図。

↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(男女別)(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)
↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(男女別)(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)

トップ2にほとんど変化はないが、「スポーツ」は男性が多分に、「エンタメ」は女性のほうが多い。その他にも、「広告」「食品」「ファッション」などの点で女性が高い値を占めており、男女それぞれの新聞購読の目的意識の違いが出ていて興味深い。

続いて世帯年収別。

↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(世帯年収別)(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)
↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(世帯年収別)(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)

低所得ほど読まれている項目を青矢印、高所得ほど読まれている項目を赤矢印で指し記してみた。「漫画」「広告」「三行広告」「テレビラジオ欄」が低所得、「メインニュース」「スポーツ」「国際」「ビジネス・金融」が高所得。所得相応の需要の結果か、逆にそれらを好む性向があるから個々の所得属性に至ったのか。どちらかまでは判断できないが、現状の立ち位置と読まれる傾向としては、十分に納得ができる。

最後に学歴別。こちらは低所得ほど読まれている項目のみを青印で記してある。

↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(学歴別)(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)
↑ 新聞のどの部分を読んでいるか(学歴別)(米、2011年、日々紙媒体版を読んでいる人限定、平日版)

傾向はほとんど世帯年収別と変わりなし。もっとも他の類似調査でも「年収と学歴は連動する傾向」が強いこともあり、今件もその事由により似たような結果が出たものと考えられる。



元々4マス、特に一般向けのものにおいては、エンタメ系の情報が強く、真面目な内容は幅広い支持を得られにくい傾向がある。今回の結果はアメリカの新聞という限られた範囲ではあるが、それを裏付けたともいえる。

また男女別では明らかに、学歴・世帯年収別でもそれなりに、属性毎に読まれる場所の違いも確認できた。個々の属性の好き嫌いを考えれば十分納得のいく動きで、非常に興味深い結果といえよう。

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