気温が高めに推移し夏物商品が順調、衣料品がプラスに転じる…2012年8月度チェーンストア売上高、マイナス1.3%

2012/09/25 12:20

【日本チェーンストア協会】は2012年9月24日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年8月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年8月は気温が高めに推移し夏物商品が順調に売り上げを伸ばしたものの、野菜や水産物など食料品が苦戦し、売上総額における前年同月比は6か月連続してのマイナス値、-1.3%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7842店舗に対して行われている。店舗数は先月比で4店舗増、前年同月比で150店舗減。売り場面積は前年同月比99.8%と0.2ポイントほど減っている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0417億2913万円(前年同月比98.7%、▲1.3%)
・食料品部門……構成比:63.9%(前年同月比98.5%、▲1.5%)
・衣料品部門……構成比:9.4%(前年同月比100.8%、△0.8%)
・住関品部門……構成比:20.3%(前年同月比99.9%、▲0.1%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比100.6%、△0.6%)
・その他…………構成比:6.1%(前年同月比94.1%、▲5.9%)

猛暑で夏物順調。
他方、野菜の相場安などで
食料品部門が軟調。
8月は全般的に気温が例年比でも高めに推移し、アイスクリームや飲料、扇風機、Tシャツなどの夏物商品の売れ行きは好調に推移した。一方、相場安で難儀を続ける農産品や、さんまの不漁を受けた水産品の不調もあり、食料品は苦戦。全体に占める食料品の高比率もあり、全体としてはマイナスの結果となった。

個別に見ると、食料品は野菜全般が安値で不調。一方カット野菜の売れ行きは良い。また果物は桃が不調。畜産品では牛肉が堅調で豚・鶏肉・加工肉が不調。たまごも相場安がマイナス効果。水産品はサンマの水揚げ減で不調、うなぎなども不調だが、貝類や海藻は堅調。その他食品では飲料・デザートなど冷え物が全般的に良い動きを示している。

衣料品では夏物が全般的に堅調。住関品では行楽品が好調に動いたが、乾電池は震災特需のあおりを受けてか不調。エアコンや扇風機などの夏物家電は良く動いたが、テレビは昨年の地デジ移行周りの大きな動きの反動を過ぎても単価安の影響は続き、ブルーレイレコーダーと共に不調。

先日【スーパーやデパートの主要商品構成比の移り変わりをグラフ化してみる(2011年分反映版)】でも解説したが、この20年ほどの間にデパートなどでは売上の主軸が衣料品から食料品に移行してしまっている。今回月のように、衣料品や住関品の動きがそれなりに良くても、食料品の動向次第で全体の成績が大きく変わってしまう。

震災による大きな売上の変動も(反動を含め)大人しさを見せつつある。小売業全体の苦戦によるところもあるが、ここ数か月続くデパート(チェーンストア)の不調は、同業界の難しい立場の裏付けでもある。より大胆で合理的、そして時代の流れにそいながらもぶれることのない、状況改善の模索が求められよう。

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