日本同様に減少中…!? アメリカ合衆国の喫煙率推移をグラフ化してみる(CDC版)(最新)

2017/10/19 05:02

2017-1018先に【アメリカ合衆国の喫煙状況をグラフ化してみる】でアメリカ合衆国のCDC(Centers for Disease Control and Prevention:米疾病予防管理センター)内部局Behavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)にある【BRFSS Prevalence & Trends Data】の公開値を基に、同国の直近における喫煙状況について確認を行った。今回はその補足版として、喫煙率の経年推移を精査していくことにする。日本では喫煙率は漸減傾向にあることが知られているが、アメリカ合衆国ではどのような動きを見せているのだろうか。

スポンサードリンク


喫煙率のデータは「Prevalence and Trends Data」からカテゴリで「Tobacco Use」を選択すれば閲覧ができる。なお【Methodologic Changes in the Behavioral Risk Factor Surveillance System in 2011 and Potential Effects on Prevalence Estimates】にある通り、健康関連調査のデータ取得・公開は2011年分以降において、CDCの部局のBehavioral Risk Factor Surveillance System (BRFSS)に移行し、それに伴いデータの掲載場所や取得方法にも多少の変化が生じている。注意書きでも「厳密な連続性は無いので、比較の際には注意を要する」と説明されている。

以前先行記事「アメリカ合衆国の喫煙状況をグラフ化してみる」で伝えた通り、最新の調査時点(2016年)でたばこを吸っている、つまり純粋な「現在喫煙率」は17.0%。

↑ 現在喫煙率(アメリカ合衆国、18歳以上、2016年、CDC・BRFSS)(再録)
↑ 現在喫煙率(アメリカ合衆国、18歳以上、2016年、CDC・BRFSS)(再録)

BRFSSには1995年以降のデータが収録されているため、それらを逐次抽出していく。まずは全体および性別の動向。

↑ 喫煙率推移(アメリカ合衆国、18歳以上、CDC・BRFSS)
↑ 喫煙率推移(アメリカ合衆国、18歳以上、CDC・BRFSS)

おしなべて男性は女性よりも喫煙率は高く、その差はほぼ一定。時代が移り変わっても、男女差にあまり変化は見られない。そして今世紀初頭でやや上昇ぶりを見せるが、概して喫煙率は減る傾向にある。2011年にイレギュラーな上昇の動きをしているが、これはグラフ内注釈にもある通り、計測様式の変更によるもの。2012年以降は再度減少傾向を示していることから、喫煙率は実質的に2005年以降確実に減少の動きを示していると見て良い。2013年では男性の喫煙率が横ばいを見せたものの、直後の2014年では大きく下がり、イレギュラー的な動きであったことが分かる。

一方年齢階層別に見ると、最若年層の喫煙率減少度が大きいことが確認できる。

↑ 喫煙率推移(アメリカ合衆国、18歳以上、CDC・BRFSS)(年齢階層別)
↑ 喫煙率推移(アメリカ合衆国、18歳以上、CDC・BRFSS)(年齢階層別)

前世紀末期から喫煙率では最上位を見せるようになった18-24歳層だが、2003年から2004年以降は急激に値を落としている。一方で25歳から34歳層をはじめ他の階層の減少率は緩やかで、2007年には両者の喫煙率はほぼ同じ値となる。「若年層のたばこ離れ」との言い回しはいかにも陳腐だが、あながち間違ってもいない表現であることが(少なくともアメリカ合衆国では)分かる。2011年の計測様式の変更後も、18歳から24歳層の喫煙率は落ち込み続け、25歳から34歳層が最上位を維持しており、この状況はしばらく続くものと思われる。2014年には55-64歳層よりも低い値となり、翌年にはやや増加したものの、直近の2016年では大きな下落を示し、55-64歳層との差はさらに開く形となった。

ところが高齢層、具体的には55歳以上は喫煙率の減退ぶりは穏やかなまま。むしろ直近数年では横ばいの動きすら見える。あるいはあと数年で、微減の動きにある25-34歳層が、それより上の層よりも喫煙率が下となるかもしれない。

BRFSSの統計では「性別」と「年齢階層別」のクロスデータが無いため、日本の喫煙率動向【世代別成人喫煙率をグラフ化してみる】との比較はかなわない。特に日本では昨今微増の動きが見られる若年女性層の動向を確認したいのだが、それが不可能なのは少々残念だ。


■関連記事:
【アメリカも漸減傾向…米喫煙率推移をグラフ化してみる】
【「1日1箱未満」約7割…米喫煙者の喫煙動向】
【年齢階層別喫煙動向をグラフ化してみる】
【都道府県別喫煙率をグラフ化してみる(国民生活基礎調査)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー