喫煙者2割切れ…アメリカの喫煙状況をグラフ化してみる(2014年、CDC版)(最新)

2014/10/13 10:07

たばこの喫煙率は日本では【世代別成人喫煙率をグラフ化してみる】【2014年の全体喫煙率19.7%、はじめて2割を切る(JT発表)】にある通り、漸減状態にある。たばこの健康上におけるマイナス面に関しては日本以上に厳しい眼差しを向けているアメリカでは、たばこの喫煙状況はいかなる状況となっているのだろうか。今回は直近の喫煙動向について、同国の公的機関が提示しているデータを基に確認していくことにする。

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成人全体の喫煙率は19.0%


データの取得元はアメリカの健康医療方面の公的データではお馴染みのCDC(Centers for Disease Control and Prevention:米疾病予防管理センター)の内部部局Behavioral Risk Factor Surveillance System(BRFSS)にある【Prevalence and Trends Data】。喫煙率はカテゴリで「Tobacco Use」を選択すれば閲覧ができる。まずは調査時点でたばこを吸っているか否かという、純粋な「現在喫煙率」。全体では19.0%という値が出ている。

経年変移は後程別の機会で精査するが、昨年分2012年では19.6%との値が出ており、それから0.6%ポイント減少している。また以前【アメリカも漸減傾向…米喫煙率推移をグラフ化してみる】でギャラップ社による喫煙調査の結果を紹介したが、そちらでは20%との値であり、ほぼ的を射ていることが分かる。

↑ 現在喫煙率(米、18歳以上、2013年、CDC・BRFSS)
↑ 現在喫煙率(米、18歳以上、2013年、CDC・BRFSS)

男女別では男性の方が喫煙率が高い。これは納得がいく。興味深いのは他の属性別傾向で、一部イレギュラーなところもあるが、「若年層」「低年収」「低学歴」ほど喫煙率が高い傾向を示している。

「若年層」は若気の至りや健康に対する意識がまだ薄いのが、高めの値を示す要因だろう。「高年収」「高学歴」で喫煙率が低いのは、喫煙が社会的に敬遠されていることもあり「喫煙していると『たばこすら我慢できない』と軽んじられる」結果によるものと考えられる。あるいは年収や学歴が上がり、生活環境が向上すると、たばこ以外の娯楽を選択できる結果かもしれない。見方によっては、そして弊害を考慮しなければ、たばこはもっとも安易で安価な娯楽ともいえるからだ。

たばこへの姿勢をより詳しく確認


喫煙動向についてもう少し詳しく見たのが次のグラフ。喫煙しているのならどの程度なのか、喫煙していないのなら「経験無し」か「以前吸っていた」かを答えてもらったもの。非喫煙者のうち大体1/3程度は「昔は吸っていたが、今は禁煙している」状態なのが分かる。

↑ 喫煙動向(米、18歳以上、2013年、CDC・BRFSS)
↑ 喫煙動向(米、18歳以上、2013年、CDC・BRFSS)

女性は元々たばこを吸わない人が多い一方、男性は禁煙状態な人が多め。また当然ながら高齢者ほど「昔は吸っていたが今は吸わない」人が増え、歳を経るに連れてたばこを止めていくようすがうかがえる。

興味深いのは学歴の部分で、禁煙している人の比率にさほど違いは無い。純粋に「今吸っている人」と「一度も吸ったことが無い人」との違いが、学歴上の差異に現れている。

なお、喫煙が法令で許される年齢だが、日本では20歳以上なのはご承知の通り。一方アメリカでは【FDA(アメリカ食品医療薬品局)の定め(米国大使館内解説ページ、日本語)】に「小売業者は18歳未満の者へのタバコや無煙タバコを売ることは出来ません」「27歳以下の個人に関しては、写真つきのIDにより年齢を確認しなければなりません」(FDA regulation, section 897.14)とある通り、18歳以上となっている。2年ほど「大人」の概念が異なる点に注意してほしい。


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