「今の仕事に満足してる?」米国就業事情

2012/10/01 06:40

満足アメリカの調査機関【Pew Research Center】は2012年8月31日、アメリカにおける「中流階級」「中流意識」に関する調査報告書【PPublic Says a Secure Job Is the Ticket to the Middle Class】を発表した。今回はその中から、「就業中の人の仕事への満足度」について見ていくことにする。

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今調査のうち最新のものは2012年7月16日から26日にかけてアメリカ国内に住む18歳以上の男女に対して電話の音声(英語とスペイン語)によるインタビュー形式で行われたもので、有効回答数は2508人。固定電話による回答者は1505人で携帯電話は1003人。国勢調査の結果に基づいたウェイトバックがかけられている。

先日【米国いわく「安定した職」が中流階級へのチケット】で触れている通り、自らが「中流階級」となるのに必要な条件として、9割近い人が「安定した仕事」を挙げている。

↑ 「中流階級」と見なされるには何が必要か(米、2012年7月)
↑ 「中流階級」と見なされるには何が必要か(米、2012年7月)(再録)

それでは現在就業中の人は、自分の仕事にどれだけ満足しているだろうか。就業者全体では3割が「完全に満足」6割近くが「大体満足」と答えており、多くの人が満足感を覚えていた。

↑ 今の仕事に満足しているか(就業者限定)(米、2012年7月)
↑ 今の仕事に満足しているか(就業者限定)(米、2012年7月)

人種別ではややヒスパニック系が満足感が高い。また高年齢・高学歴・高収入ほど満足度は高くなる。それぞれ「慣れ親しんだ仕事への充実感」「より多くの選択肢の中から選んだ仕事への就業・従事」「得られるリターンの多さ」を考えれば、満足度も高くなるのは容易に理解できる。

報告書では細部の数字までは明らかにしていないものの、次のような話を挙げ、非正規雇用者は正規雇用者よりも満足度が低い状況に言及している。

・就業者の24%は非正規雇用。そのうち53%は正規雇用を望んでいる。
・正規雇用を望む非正規雇用者は満足度が低い。
・      〃      の満足度(完全・大体の合計)は67%でしかないが、非正規雇用を自ら望んだ人は94%にも達している。

正規・不正規雇用周りの悩み事は、どこの国でも同じようだ。

また、この「満足感」を構成する大きな要因である「目標に向けた前進の実感」も、当然ながら就業中の人の方が高い。

↑ 自分の人生上・仕事上の目標に向けて前進しているか(米、2012年7月、未リタイヤ者限定)
↑ 自分の人生上・仕事上の目標に向けて前進しているか(米、2012年7月、未リタイヤ者限定)

多くの人が前向きの思考を持つが、若年層・高学歴・高収入の方がその意欲はさらに高い。若年層は先行きが長いからこそのものであるし、高学歴・高収入はそれだけ選択肢や手段が多いからと考えれば道理が通る(見方を変えれば、そのようなアグレッシブさを持つからこそ、学歴や収入も得られたと見ることもできる)。そして安定感が無ければ目標への歩みもおぼつかないことを考えれば、就業状態が良い人の方が意欲が高くなるのも当然といえよう。


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