熱中症による搬送者数、1週間で1384人に(9月10日-9月16日)

2012/09/20 12:00

総務省消防庁は2012年9月19日、同年9月10日-9月16日の一週間における、熱中症搬送人数が1384人(速報値)であることを発表した。前週の1523人(速報値からの修正済み)と比べれば減少しているが、夏の暑さの盛りも過ぎて気温が落ち着いてきたことが幸いした。また今年の熱中症による搬送人数の累計は4万5000人を突破することとなった(【発表リリース、PDF】)。

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↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-9月9日)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-9月9日)

【厚生労働省、熱中症の情報公知強化へ】【2012年8月の熱中症での病院搬送者、1万8573人に】にもある通り、今年は昨年以上に電力需給を起因とする熱中症の発症が懸念され、実際それが現実のものとして数字に表れている。7月下旬に梅雨が明けて以降、直前までの中長期予報を裏切る形で、8月いっぱい、そして9月に入っても残暑が続いている。

昨今ではその暑さに伴い、熱中症で病院に運ばれる人も後を絶たない。なお、今年計測を開始した5月28日以降の熱中症による救急搬送者数は4万5028人。去年の夏期(7-9月)における値が3万9489人であり、今年は9月2日時点でこれを超えて、さらに増加している(【平成23年夏期(7月- 9月)の熱中症による救急搬送状況の概況、PDF】)。

今回計測週においては搬送者における少年(満7歳以上満18歳未満)の比率が上昇している。これはグラフにある通り7月下旬までにも見られた現象で、多分に教育機関での学習行程(例えば部活動などの野外活動)における熱中症の発症による結果と思われる。

一方で搬送者数そのものが減ったのは、冒頭でも触れたように天候動向と気温の低下によるところが大きい。該当期間は台風の接近に伴い天候が崩れがちで、特に西日本では涼しい日々が続いた。東京でも全日が真夏日(一日の最高気温が30度以上)ではあるものの、猛暑日(同35度)は皆無だったのが確認できる。

↑ 東京都の最高気温と天候
↑ 東京都の最高気温と天候

該当週における都道府県別の搬送者数上位は次の通り。

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年9月10日-9月16日)(搬送人数上位都道府県、人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年9月10日-9月16日)(搬送人数上位都道府県、人)

各都道府県の居住者数そのものの違いもあるが、上位陣には常連の都道府県の名前が連なっているのが分かる。一方で今週は全体値の減少からも分かるように、各地域とも低い水準でとどまっている。

【さらにあと一週間は残暑が続くよ(むしろ少雨が問題)】の通り、気象庁は9月14日の時点で「あと一週間は残暑が続く」と言及している(つまりその時点では明日21日まで)。節電要請期間が過ぎても【八戸火力発電所5号機の運転停止および東京電力他から当社への電力融通について】などにもあるように電力需給にはまだ辛い状況下にあることも合わせ、気温が「やや」落ち着き、熱中症搬送患者数が減少の動きを見せても、油断は禁物。

今しばらくの間は自分自身はもちろん、高齢者や子供、慢性疾患保有者など熱中症のリスクが高い人を中心に、周囲にも十分留意してほしい。また、屋外だけでなく、室内でも熱中症リスクは多分に存在することを忘れずに。病気のある人やシニア層は自分のケガや病気に気が付かずに過ごすことも多いので、室内で水分の補充を欠かさずに。


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