自転車交通「死亡」事故の相手の推移をグラフ化してみる(2011年分反映版)

2012/09/11 12:10

自転車先日【年齢階層別・自転車乗用中の交通事故死者数推移をグラフ化してみる(2011年分データ反映版)】関連で、対象となった死亡事故において「自動車と自転車の事故によるものだけなのか」という質問をいただいた。実際には自転車と自動車による事故が多数を占めるが、その他にも対歩行者、自転車同士、さらには自転車単独での事故による死亡事例も数に含まれている。そこで今回は良い機会でもあり、この「事故の相手別・自転車による交通死亡事故の件数」の動向をまとめておくことにした。

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データの抽出元は【平成23年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について】が直近だが、他にも過去のデータをあたるため年次一連の【交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について】から、過去の値も含めて確認を入れる。

なお「自転車(第1・2当事者)の相手当事者別」とあるが、この第1当事者・第2当事者とはそれぞれ「第1当事者…最初に交通事故に関与した車両の該当者のうち、過失の重い側。同程度の時には負傷程度が軽い側」「第2当事者…最初に交通事故に関与した車両該当者のうち、第1当事者以外の人」を意味する。

↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(人)
↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(人)

【自転車事故、交通事故全体に占める比率は2割を維持(2011年分反映版)】などでも触れて通り、自転車事故・死亡事故は年々減少を続けている。一方で自転車の相手の大半が自動車であることに違いはない。これを分かりやすいように比率換算したのが次のグラフ……だが、対自動車案件が多すぎて、他の項目が見えにくい状態となっているため、縦軸をややずらした形で再構築したものも併記しておく。

↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(比率)(人)
↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(比率)(人)

↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(比率)(縦軸調整)
↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(比率)(縦軸調整)

対自動車項目比率が減っており、自転車死亡事故全体数よりも速いスピードで自転車の対自動車死亡事故が減少していることが分かる。他の項目はほぼ横ばいだが、対歩行者が漸増、自転車単独事故が(比率の上で)大きく増加しているのが確認できる。特に自転車単独事故は最古データの1997年・3.4%と比較すれば、2011年・7.1%は2倍以上に値する。

この「自転車単独事故」とは具体的には工作物との衝突、転倒事故を意味するが、この件数は50件/年前後で推移しており、自転車死亡事故全体が減る中でも減少の気配を見せていない。

↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(人)(「自転車単独」事例)
↑ 自転車(第1・第2当事者)の相手当事者別交通死亡事故件数の推移(人)(「自転車単独」事例)

結果として全体に占める比率が増加する次第である。

自動車や他人との接触ならともかく、「自転車単独事故」は自責によるところが大きい。自転車運転の際には無理をせず、くれぐれも注意してほしいものだ。

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