熱中症による搬送者数、1週間で2268人に(8月27日-9月2日)

2012/09/05 06:30

総務省消防庁は2012年9月4日、同年8月27日-9月2日の一週間における、熱中症搬送人数が2268人(速報値)であることを発表した。前週の3975人(速報値からの修正済み)と比べれば減少しているが、週後半に低気圧の接近などで天候が悪化し、気温が下がったことが幸いしたようだ。また今年の熱中症による搬送人数の累計は4万人を突破することとなった(【発表リリース、PDF】)。

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↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-9月2日)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-9月2日)

【厚生労働省、熱中症の情報公知強化へ】【2012年7月の熱中症での病院搬送者、2万1082人に】にもある通り、今年は昨年以上に電力需給を起因とする熱中症の発症が懸念され、実際それが現実のものとして数字に表れている。7月には各地で相次いで梅雨明けし、気温も上昇。直前までの中長期予報を裏切る形で、厳しい暑さが続いている。

昨今ではその暑さに伴い、熱中症で病院に運ばれる人も後を絶たない。なお、今年計測を開始した5月28日以降の熱中症による救急搬送者数は4万1829人。去年の夏期(7-9月)における値が3万9489人であり、今年は9月2日時点でこれを超えてしまっている(【平成23年夏期(7月- 9月)の熱中症による救急搬送状況の概況、PDF】)。

今回計測週においては搬送者における満65歳以上の高齢者の比率が上昇を継続中。これは盆休み・夏休みも終わりそれぞれの世帯が元の家に戻ったことで、高齢者のみ世帯の熱中症リスクが高まったこと、学生や就業者で室内滞在時間が増えたことなどが要因と考えられる。

一方で搬送者数そのものが減ったのは、天候によるところが大きい。次のグラフにある通り東京では週後半にかけて低気圧の接近で天候の悪化と共に気温が下がり、特に2日・日曜日は真夏日ですらない状態なのが確認できる。

↑ 東京都の最高気温と天候
↑ 東京都の最高気温と天候

該当週における都道府県別の搬送者数上位は次の通り。

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年8月27日-9月2日)(搬送人数上位都道府県、人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年8月27日-9月2日)(搬送人数上位都道府県、人)

各都道府県の居住者数そのものの違いもあるが、上位陣には常連の都道府県の名前が連なっているのが分かる。一方で今週は天候不順もあり、全体的に低い水準でとどまっているのがわかる。

【あと二週間は残暑が続くよ】の通り、気象庁は8月25日の時点で「あと二週間は残暑が続く」と言及している(つまりあと一週間。ちなみに続報は発せられていない)。自分自身はもちろん、高齢者や子供、慢性疾患保有者など熱中症のリスクが高い人を中心に、周囲にも十分留意してほしい。また、屋外だけでなく、室内でも熱中症リスクは多分に存在することを忘れずに。病気のある人やシニア層は自分のケガや病気に気が付かずに過ごすことも多いので、室内で水分の圃場を欠かさずに。

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