年齢階層別・自動車乗用中の交通事故死者数推移をグラフ化してみる(2011年分データ反映版)

2012/09/10 12:00

自動車事故【自転車事故、交通事故全体に占める比率は2割を維持(2011年分反映版)】で2011年における交通事故と自転車の関係について整理をしたのをきっかけに、関連する記事のデータ更新を行っている。今回は自動車乗用中の交通事故死者の推移をまとめた過去の記事について、2011年分のデータを反映させた上で動向の確認を行うことにした。

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データ取得元は【平成23年中の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について】(2012年1月26日発表)。

早速だがまずは積み上げ式で自動車乗車中の年齢階層別、死者数推移を積み上げグラフの形で生成する。データから年齢階層区分を仕切り直し、若年層(16-24歳)、高齢層(65歳以上)、その他(25-64歳、15歳以下)の三区分に再構築を行う(なお免許取得は日本の法令上16歳以上でないと出来ない。そのため15歳以下は原則的に「自ら運転していることは有りえない」ことに注意)。

↑ 自動車乗車中の年齢階層別死者数推移(若年層:16-24歳と、高齢層:65歳以上)(積上げ)
↑ 自動車乗車中の年齢階層別死者数推移(若年層:16-24歳と、高齢層:65歳以上)(積上げ)

乗用中の死者数は漸減。2009年から2010年にかけてはわずかに増加したが、2011年には再び大きく減少している。10年間プラスαで約6割減とは相当な成果があったと見て良い。

続いてこれを主要年齢階層別に区分し、全体数に占める比率を算出したのが次のグラフ。高齢者の比率が漸増し、他の層が漸減している様子が見て取れる。

↑ 自動車乗車中の年齢階層別死者数推移(若年層:16-24歳と、高齢層:65歳以上)(比率)
↑ 自動車乗車中の年齢階層別死者数推移(若年層:16-24歳と、高齢層:65歳以上)(比率)

最初のグラフを見直してみれば分かるように、高齢層も人数そのものは減少している。しかし他の階層と比べて減り方が緩慢なため、個々の年における全体比としては増加してしまう。この10年間で約2倍。決して無視はできない値。一方若年層は減少傾向にあるがその減り方はスローリーで、直近数年間では下げ止まった気配すら感じられる。



今後高齢者数そのものの増加や、自動車保有率の変化(ライフスタイルや可処分所得の問題から、若年層は自動車の乗用が減り、高齢者が増える)を鑑みると、高齢者の自動車乗用中による死者数は直近の状況からさほど変化しないか、あるいはさらに増加する可能性が高い。【高齢者運転の「もみじマーク」、今日から「四つ葉マーク」が仲間入り】の話でも触れているが、片意地を張らずに現状を認識した上で判断してほしいものだ。

なお余談ではあるが、自動車だけでなく原付以上の運転者における死亡事件数を、「各年齢階層の免許保有者数」を考慮してグラフ化すると次の図になる。この図なら、「年齢によって人口数に対する免許取得者比率が異なる」状況を考慮しなくても済む。

↑ 原付以上運転者(第1当事者)の年齢階層別免許保有者10万人あたり死亡事件数の推移(各年12月末)
↑ 原付以上運転者(第1当事者)の年齢階層別免許保有者10万人あたり死亡事件数の推移(各年12月末)

若年層ほど件数は多いものの、他の年齢階層との差異は着実に縮まりつつある。ただし2011年に限れば、矢印で記した通り16-19歳と25-29歳層、特に前者の未成年層における増加が目に留まる。いずれも直近10年ほどの動きとしてはイレギュラーなもので、今後の動向を注意深く見守りたいところだ。

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