レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2012年8月まで版)

2012/09/04 07:00

ガソリンスタンド先日リクエストに応える形でガソリンスタンドの数の動向に関する記事を更新した(【ガソリンスタンド数の推移をグラフ化してみる(2011年度対応版)】)。その際に確認を入れた、関連する記事でも「そろそろデータを最新のものにしておくべきか」というものがいくつか見受けられた。今回はその中から、今年の1月に掲載した記事について、更新を行うことにする。

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ガソリン価格は再び上昇中
まずはいつも通り、商品先物を語るには欠かせない【フジフューチャーズ】から、原油価格(ニューヨーク原油・WTI)のチャートを抽出。

原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)
原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)

WTIの週足グラフを抽出したものだが、直近では2010年5月第3週に最安値の64.24ドルをつけてから次第に上昇、2011年5月第1週に最高値114.83ドルを記録し、その後下落。そして10月からは再び上昇機運にある。直近では2月に100ドル強の高値を付けた後失速、6月以降は再び上昇の気配がある。直近では90ドル半ばでの推移。

さてそれでは早速ガソリン価格から。過去データのいきさつについては過去の記事にもあるように、1991年以降の各種データは【総務省統計局・小売物価統計調査】から(全国平均が無いものは東京23区内データで統一)、1970年-1990年のデータについては【オートコミュニケーションズ】(現在はリンクデータが存在せず)から抽出した。抽出元が異なるため、年次データには(正確には)連続性がないことに注意。そして前回分以降のデータは素直に【総務省統計局・小売物価統計調査の価格動向・東京都区部の長期時系列(昭和41年-最新月)】から不足分を補完した。なお今年は現時点で8月分までしかデータが収録されていないので、1月-8月分を足して8で割り、平均を算出している。

自動車ガソリンの東京都区部小売価格(年ベース、円)(1970年-2012年8月)
↑ 自動車ガソリンの東京都区部小売価格(年ベース、円)(1970年-2012年8月)

自動車ガソリンの東京都区部小売価格(月ベース、円)(1970年-2012年8月)
↑ 自動車ガソリンの東京都区部小売価格(月ベース、円)(1970年-2012年8月)

2008年夏期のガソリン価格高騰のイメージが強いため、同年の年次データが思ったより低い(「第二次オイルショック」と同等)ことに違和感を覚えるかもしれない。これは2008年後半においてガソリン価格が急落したため、平均値としてはやや押し下げられてしまったのが原因。二つ目の月次データを元にしたグラフで「原油直近天井価格」以後の急落を見れば一目瞭然。

一方、その月次においては、2008年4月の暫定税率一時解除に伴う下げを見せたあとは上昇を続けたものの、原油価格の天井である同年7-8月付近で最高値をつけ、その後急速に値を下げている。そして原油価格の上昇と共に再び少しずつ上昇傾向にあるのが分かる。2010年以降の大きな山と谷の出来栄えは、一つ目の原油価格・WTI週足と似通っていることに気が付くはずだ。

灯油価格の動向は?
ガソリンとはやや違った傾向を見せているのが灯油価格。こちらは東京都内・18リットルのデータを採用した。なお今年は現時点で8月分までしかデータが収録されていないので、1月-8月分を足して8で割り、平均を算出しているのはガソリンと同じ。

↑ 灯油の東京都区部小売価格(年ベース、円、18リットル)(-2012年8月)
↑ 灯油の東京都区部小売価格(年ベース、円、18リットル)(-2012年8月)

↑ 灯油の東京都区部小売価格(月ベース、円、18リットル)(-2012年8月)
↑ 灯油の東京都区部小売価格(月ベース、円、18リットル)(-2012年8月)

上下変動はガソリンとほぼ同じだが、”計測史上”最高額はすでに2007年12月の時点で達成してしまっている。そしてその後も上昇を継続、結局最高値は2008年8月の2468円となった。

幸いにも2008年においては、最高値をつけた夏以降、原油価格の急落を受けて灯油価格も下落。利用頻度が高まる2008年12月の時点では、価格は2006年の水準前後にまで戻っている。そしてその後はガソリン価格の変移と比べると緩やかではあるが、再びような形の上下を繰り返しながら、中期的に上昇の機運が感じられる状況にある。




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今回は残暑厳しい時期での更新となったため、灯油価格の動向にはいまひとつピンとこないかもしれない。しかし今冬は政策の混乱・遅延を受けて去年同様、むしろ数字的には去年以上に電力需給が厳しい状況になる可能性が高く、灯油価格の動向は2008年-2009年の(商品市場の過熱化に伴う)資源高に伴う価格上昇時期以上に、注意深く見守り、備える必要がある。

一方昨今では最初のグラフにある通り、原油価格が再び100ドルをうかがう高値をつけているが、ガソリンや灯油の日本国内価格は「やや高値」程度で留まっている。その最大要因は【円ドル為替相場の移り変わりをグラフ化してみる(2012年7月分まで反映版)】にある通り、円高が進んでいるからに他ならない。単純計算で片付くものではないが、仮に1割円安に為替レートが振れれば、それに近い比率でガソリン・灯油価格は上昇しうる。灯油はまだしもガソリンが今の水準から1割上昇すれば(8月の値143円ならば157円)、頭を抱える人も多数に及ぶ。

円ドル為替相場(東京インターバンク相場、月末17時時点、1ドルにつき円)
↑ 円ドル為替相場(東京インターバンク相場、月末17時時点、1ドルにつき円。2007年-2012年7月分まで反映)(再録)

そしてガソリン・灯油共に、現在の日常生活には欠かせない。灯油はこれから生活必需品となるだけに、価格の動向には深い留意をしたいところ。そろそろ例の【ガソリン値下げ隊】に再出動をお願いしたいと、心から願っている人も少なくあるまい。

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