「この野菜高い、何か別物を」代替品のトップは「もっと安い野菜」

2012/08/30 06:50

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野菜【キユーピー(2809)】は2012年8月24日、サラダの食文化の把握を目的とした年次調査結果について発表した。それによると調査母体においては、一般の野菜が高騰した時に購入する代替品としては「安い野菜」を選ぶ人がもっとも多く9割近くを占めていた。次いで「冷凍野菜」「野菜ジュース」「パッケージサラダ」と続いている(【発表リリース】)。


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今調査は2012年5月30日から31日にかけてインターネット経由で東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県に住む20歳以上の男女に対して行われたもので、調査対象数は1000人(但し調査結果からは有効回答数は910人と推測される)。

【2012年7月度のチェーンストアの売上高、前年同月比マイナス4.9%】などにもある通り、昨今では野菜の値段の乱高下が見受けられるが、お目当ての野菜が割高だった場合にどのような行動をとるだろうか。今調査母体では47.9%が「代りに他の物(種類)を購入する」と回答した。その人に「具体的に何を買うのか」について聞いた結果が次のグラフ。最多回答項目は「安い野菜を買う」で9割近くとなった。

↑ 野菜が高い時に、代わりに買うもの(複数回答)(代替品購入者限定)
↑ 野菜が高い時に、代わりに買うもの(複数回答)(代替品購入者限定)

例えば「ロールキャベツを創る予定でキャベツを探したが、高くて手が出せなくなり、代わりに白菜を使ってみる」のような事例。野菜ではないがりんごやバナナのように、産地を変えることで安く収められることも多い。

続いて随分と値は下がるが「冷凍野菜」の回答率が第2位についている。お望みの野菜が手に入らない場合もあるし、新鮮味は妥協せざるを得ない。しかし作る料理によっては非常に有効な代替手段となる(最近ではカレーや煮込みなど、料理向けの野菜がそろって冷凍化されているパッケージも販売されている)。続く「野菜ジュース」は「料理の材料としての野菜購入」では無く、「野菜を摂取するか否か」という点にまでさかのぼっての、代替品としての選択になる。

キユーピーのパッケージサラダ「パッケージサラダ」とは聞きなれない人もいるかもしれないが、これは「食べやすいサイズに切ってあり、パッケージから出してそのまま洗わずに食べられるサラダ」のことを指す。価格が比較的手ごろであること(1本・1個丸ごとなどの現物の形を残しておく必要がないので、無駄なく商品化できるなどが理由)、適量をすぐに調達できること、そして調理の手間なくすぐにサラダとして食せられることが受け、最近では多くのメーカーが手掛けている。

ちなみに数年前の野菜高騰時における、別調査機関の調査によると、やはり代替手段としてもっとも多くの人が挙げたのは「安い野菜」だったが、その代替品としては「モヤシ・キノコなどの工場野菜」が最多回答数だった(【「野菜が高い!」主婦の対抗策トップは、最近人気沸騰なアレの活用】)。

↑ 野菜の代わりに購入が増えそうなものは(再録)
↑ 野菜の代わりに購入が増えそうなものは(再録)

同じ条件下の調査では無いので直接比較はできないものの、時代の流れと共に変わるもの・変わらないものが透けて見えてきそうで、興味深い結果といえよう。


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