熱中症による搬送者数、1週間で3834人に(8月20日-8月26日)

2012/08/29 06:50

総務省消防庁は2012年8月28日、同年8月20日-8月26日の一週間における、熱中症搬送人数が3834人(速報値)であることを発表した。前週の4449人(速報値からの修正済み)と比べれば減少しているが、週後半に西日本を中心に台風接近で気温がやや下がったことが幸いしたと思われる。また今年の熱中症による搬送人数の累計は3万5000人を突破し、次週で4万人を超える勢いで展開している(【発表リリース、PDF】)。

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↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(週単位・速報値・2012年・人)

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-8月26日)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年7月16日-8月26日)

【厚生労働省、熱中症の情報公知強化へ】【2012年7月の熱中症での病院搬送者、2万1082人に】にもある通り、今年は昨年以上に電力需給を起因とする熱中症の発症が懸念されており、実際それが現実のものとして数字に表れている。7月には各地で相次いで梅雨明けし、気温も上昇。直前までの中長期予報を裏切る形で、厳しい暑さが続いている。

昨今ではその暑さに伴い、熱中症で病院に運ばれる人も後を絶たない。なお、今年計測を開始した5月28日以降の熱中症による救急搬送者数は3万9389人。すでに3万5000人を突破し、4万人に届く勢いである。

今回計測週においては搬送者における満65歳以上の高齢者の比率が再び上昇している。これは盆休みも終わりそれぞれの世帯が元の家に戻ったことで、高齢者のみ世帯の熱中症リスクが高まったことなどが要因と考えられる。

一方でお盆休みが終わったにも関わらず搬送者数そのものがいくぶんながら減ったのは、天候によるところが大きい。次のグラフにある通り東京では該当日全日が真夏日(一日の最高気温が30度以上)を記録しており、特に8月24日は猛暑日(同35度)判定も受けている。しかし週後半では西日本を中心に台風による影響を受け、いくぶんながらも気温が下がり、これがリスクを押し下げている。

↑ 東京都の最高気温と天候
↑ 東京都の最高気温と天候

該当週における都道府県別の搬送者数上位は次の通り。

↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年8月20日-8月26日)(搬送人数上位都道府県、人)
↑ 熱中症による救急搬送状況(2012年8月20日-8月26日)(搬送人数上位都道府県、人)

各都道府県の居住者数そのものの違いもあるが、上位陣には常連の都道府県の名前が連なっているのが分かる。ところが西日本の都道府県は前回から比べて明らかに減っており、台風接近に伴う天候悪化が、結果として熱中症のリスクを緩和したものと想像させる。

今回の西日本の事例のように天候は気まぐれしかなく、現在進行週も含め今後さらに「一週間単位での」熱中症搬送者は増加する可能性も十分に考えられる。また、【あと二週間は残暑が続くよ】の通り、気象庁は8月25日の時点で「あと二週間は残暑が続く」と言及している。自分自身はもちろん、高齢者や子供、慢性疾患保有者など熱中症のリスクが高い人を中心に、周囲にも十分留意してほしい。また、屋外だけでなく、室内でも熱中症リスクは多分に存在することを忘れずに。


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