夏物商品苦戦は続き、食料品も4.9%の下落…2012年7月度チェーンストア売上高、マイナス4.9%

2012/08/23 06:40

【日本チェーンストア協会】は2012年8月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年7月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年7月は天候不順が災いして、夏物商品が苦戦し、前年同月比は5か月連続してのマイナス値、-4.9%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7838店舗に対して行われている。店舗数は先月比で28店舗増、前年同月比で190店舗減。売り場面積は前年同月比98.8%と1.2ポイントほど減っている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0596億2862万円(前年同月比95.1%、▲4.9%)
・食料品部門……構成比:61.1%(前年同月比95.9%、▲4.1%)
・衣料品部門……構成比:11.1%(前年同月比93.5%、▲6.5%)
・住関品部門……構成比:21.0%(前年同月比93.3%、▲6.7%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比95.6%、▲4.4%)
・その他…………構成比:6.5%(前年同月比95.9%、▲4.1%)

相場安で農産品は軟調。
天候不順が多くの部門で
足を引っ張り不調に。
地デジ駆け込みの反動から
家電全体も不調。
7月は梅雨前線の停滞が長引き、梅雨明けが平年比で伸びたこともあり、気温の上昇が遅れ、夏物商品が全般的に苦戦した。下旬に入ると気温も上がり各種商品の動きも活発化したが、上旬の苦戦を補完しきることはできなかった。比較対象となる昨年同月は地デジ移行の駆け込み需要で大きく伸びた月との比較となるため、テレビ関連品も伸び悩みを見せる。上旬の長雨を受けてレイングッズは堅調さを示し、また先月に続きテレビ報道の影響で、アーモンドやトマトジュースも大いに伸びている。しかしそれ以外は全般的に、特にクールビズ関連は不調さを見せる。

今月は「昨年の震災後の堅調さの反動」「気温上昇の遅れ」が重なり、オリンピック特需の影響もほとんどなく、結果として全部門で前年同月比マイナスを記録することとなった。かつて堅調さのシンボルだった自転車も、電動アシスト付なども含めて不調扱いとなっている。7月の下旬に「夏らしさ」を取り戻した気候はそのまま続き、現時点でも猛威を振るっているため、今後の夏物商戦には一定度の伸びが期待できそうだが、その他の要因(「地デジ」周りや震災特需の反動)で苦戦は続く感もある。

ここ数か月続くデパート(チェーンストア)の不調は、同業界の難しい状況を意味するのか、あるいはそれより上のレベルとして、小売業そのものが辛い時期にあるのか。他業界の動向と合わせ、今まで以上に注意深さをもって数字を確認する必要がありそうだ。

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