天候不順で夏物商材が売れず…2012年7月度コンビニ売上高は3.3%のマイナス

2012/08/21 12:10

日本フランチャイズチェーン協会は2012年8月20日、2012年7月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると7月は来客数は2か月連続でマイナス、平均客単価も2か月連続のマイナスとなった。そしてその結果、売上高は前年同月比-3.3%と2か月連続のマイナスを記録している(いずれも既存店ベース)(【発表リリース、PDF】)。

スポンサードリンク


今調査の概要、構成企業については過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明がなされているので、そちらで確認をしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は2か月連続のマイナス、全店は10か月連続のプラス
・全店ベース……+1.3%
・既存店ベース…-3.3%

●店舗数(前年同月比)
・+5.0%

●来店客数:既存店は2か月連続のマイナス、全店は16か月連続のプラス
・全店ベース……+2.0%
・既存店ベース…-2.7%

●平均客単価:既存店は2か月連続のマイナス、全店は4か月ぶりのマイナス
・全店ベース……-0.7%(602.7円)
・既存店ベース…-0.6%(595.3円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+4.0%
・加工食品……+2.3%
・非食品………-2.4%
・サービス……+2.3%
・合計…………+1.3%

※既存店……1年以上営業中の店舗

7月は昨年と比べると梅雨明けが遅く、強い低気圧が相次いで日本を覆いかぶさり、天候不順や低温の日も多かった。そのため、夏物商材の販売が出遅れる形となり、7月の時点では不振状態となった。もっとも7月下旬までには天候も回復しており、この回復場面で中旬までの遅れを取り戻せなかったのが、今回マイナス値を出すことになった大きな要因ともいえる。

震災による
たばこの品不足からの
脱却による伸びの反動。
低温悪天候は続き
昨年の猛暑との比較で
夏向け商品は厳しさ続く。
また、昨年同月(2011年7月)は震災後の混乱からの回復過程のさなかでたばこの売り上げが大きく伸びていた。その反動の形で今回該当月では「非食品」はマイナス値を示すこととなった。

この数か月の間、いわば底上げ的な条件として数字を上乗せしていた「震災のダメージによる売上減との比較」はすでに終了してしまっている。今後は「震災直後の混乱から脱し、業績を回復しつつある月」との比較となり、特異事項によるぶれの無い、コンビニの真の実力が見えてくる、ともいえる。

今夏は西日本地域と北海道で、昨年以上の電力需給問題が生じている。コンビニではすでに節電対策に取り組んでいるが、さらにこの動きを強め、発生しうる需要への対応・姿勢強化を続けている。その上、今年も冬においてですら電力不足の懸念があるため、それに向けた動きも見せてくることは容易に想像ができる。

他方【セブン-イレブン、トヨタ車体の小型電気自動車「コムス」を使った宅配サービス「セブンらくらくお届け便」を開始】などのように、大手コンビニの中には従来のコンビニの役割・立ち位置を超えて、時代の流れに対応しようとする動きが見受けられる。この「セブンらくらくお届け便」をはじめ、「買物困難者」への対応と「地域社会に一層融合した、存在感の強い店舗」を目指した動きも、各コンビニでは模索と検証を重ねている。業界全体の動きと合わせ、今後も社会動向には敏感な動きを見せるコンビニの動向に、大いに注目していきたいところだ。


■関連記事:
【節電ラベルとポスターと】

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー