信念を惑わす7つのささやき

2012/08/23 12:10

ささやきより豊かに、より健康的に、より楽しく日々を過ごしたい。ほんの数ミリ分でも前進し、幸せを得られるであろう目標を目指したい。誰もが意識的に、あるいは無意識に想い、行動のモチベーションとしている「飽くなき欲求」。具体的にはこまめな整理整頓、ダイエットや資格取得、貯蓄などさまざまな対象が考えられる。しかしその想いと共に、誘惑も頭にイメージされ、足を引っ張り、意志を惑わせることがある。「Dumb Little Man」では【Do You Recognize These 7 Tricks Your Mind Is Playing on You?】と称し、半ば無意識のうちに自らの意志にゆらぎを生じさせる「7つの誘惑」について説明している。

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これからがんばる1.「これからベストを尽くすつもりだ」
過程で何か失敗をしてしまったり、うまくいかない時に、このような言い訳を自分自身に投げかけることがある。しかしこの言い訳に納得すると、「これまで自分は本気を出していなかった、怠惰な心境で物事に取り組んでいた」と自分の努力を否定すると共に、具体的な失敗事由の検証を放棄してしまうことになる。「単に努力不足だったから」。すべてをそれで片づけてしまったのでは、何も改善しない。

2.「-さんのようであればいいな」
何かに優れている人、長けた人を対象に、その人の行為や技術を目指すこと自体は悪くない。ただしその人自身に自分の人生をトレースすることを目指してしまうと、それは単なる物真似でしかなく、自分なりの人生・生活を放棄するのと同意となる。そしてそれに気が付いたとき、自尊心に大きなひびが入っていることに気が付くだろう。

人の猿真似をするのは心境的に楽だが、そこに「自分らしさ」は欠片もない。真似をするのではなく手本とし、自分なりのスタイルとして取り組むこと。その切り口で努力をすれば、自尊心を維持できる。

後に従う3.「専門家がああ言ってるので自分もそれに従う」
専門家はその専門分野に長けており、一般の人より優れた見地でアドバイスをしてくれる。しかしそれもまた、専門家の検証や経験の中で得られたものであり、聞き手の経験では無い。一から十まで従うのでは、自分自身の経験や環境と合わない部分まで、無理に適応させなければならなくなる。

学術的な話ならともかく、日常生活の上では、あくまでも専門家の話もヒントとしてとらえ、自分自身の経験や知識を補完するものとし、新しい知識の一部として取り込むことが求められる。

4.「忙しいから後で」
何かをしようとする時、「でも忙しくて時間が作れないから」「多忙でそこまで手が回せない」と判断し、心の中の「後でやる作業」の引き出しに放り込んでしまう経験は誰しもあるはず。しかしその「忙しい」ことは本当に今その場でやる必要があるだろうか。優先順位を再確認し、上手く工夫することで、意志を押し通し、従来ならば後回しにしていた作業をこなせるようになる(【時間を生み出す魔法のような10の方法】)

5.「疲れてる。休みが必要」
単に身体的・肉体的な疲れから、休みを取りたくなることがある。適度な休憩は疲労を減らし、作業再開時のモチベーションを高めてくれる。しかし休憩が多すぎると、それは「休み」では無く「逃げ」でしかなくなる(「勉強で疲れたから5分だけゲームを」が1時間おきから30分おきになり、「5分だけ」が「10分だけ」「30分だけ」となるプロセスを多くの人が体験しているに違いない)。

あまりにも「疲れ」を覚える場合、その行為を「仕事のようなもの、辛いもの」と判断しているのが一因かもしれない。だからこそ、無意識のうちに逃げてしまう。自分が今やっていること、やろうとしてることの目的、理由、成果を反すうし、義務的な仕事では無く、自ら望んで手掛けている「目標までの歩み」と考えるようにしよう。

6.「たまたま自分は運が悪いだけ」
他人の成功事例を見て、自分の運が悪い・他人は運が良いと、運に責任転嫁をすることがある。運の良し悪しは時として、すべての事象を解決してくれる(ゲームにも「運」のステータスがあるほどだ)。しかし世の中の事象がすべて運任せなら、人は何の努力をする必要もなくなってしまう。

運は勝手に転がり込んでくるのではなく、自ら作り、導くもの。まったくの確率論の結果のように見えても、その確率を少しでも上げる努力は誰にでもできる。

妄想7.一朝一夕では達成できないので妄想で我慢しよう
ライフワークまではいかないにしても、中長期で手掛けている目標(例えばダイエット、部屋の大掃除、資格取得など「飽くなき欲求」の数々)は、一日二日程度の努力で形になるものでは無い。「痩せたら皆の見る目が変わるだろう」「掃除が済んだらモノの出し入れが楽になる」「資格を取れたら仕事の幅が広がるし給料も上がる」という、達成した時の成功事例を頭に思い浮かべるのは、目標までの努力・蓄積のモチベーションにもなる。イメージトレーニングもそれに近い。

しかしその「成功の状況」の想像で満足してしまい、実際の歩みを止めてしまう場合がある。特にその過程で回り道をしたり、つまづく場合に多い。「なかなかうまくいかないけど、脳内で堪能したからもういいや」という具合である。しかしそれでは自分の人生はいつまで経っても変わらない。時間は有限で、しかも貴重なもの。妄想にふける暇があるのなら、その時間をさらなる一歩に費やそう。

ネットスラングの一つに「明日から本気出す」というものがあるが、これはまさに「1.これからベストを尽くすつもりだ」と同じ。これまでの努力を半ば自らが否定すると共に、「いくらでも引き伸ばすことができる」免罪符を自分に発行してしまうことになる。「明日」が来ればまた「明日から」になり、それが数日続き、いつしか本気タイムは永遠に先延ばしされてしまう。

結局のところ、これらの「7つの誘惑」とは、自分の心の奥底に潜む「悪魔」によるささやきなのかもしれない。もちろん本当のリスクシグナルを見逃しては困りものだが、自分自身の心の修練、「悪魔」と対峙する力こそが一番大切だと認識するべきだろう。

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