節約したくないもの、最上位にはレジャー・娯楽費、でも子供がいると…

2012/08/17 12:10

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教育費オリックス生命保険は2012年8月7日、節約生活などに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、日頃の生活で節約したくないものの最上位には「レジャー・娯楽費」がついた。約3割の人が同意を示している。次いで「食品・飲料(除く酒)費」「交際費」などが続く。ただしこれを世帯に子供が居る・居ない別でみると、子供がいる世帯では最上位に「教育費」が付き、次いで「医療費」の順となっている。世帯に子供がいると消費・節約周りでも優先順位が大きく変わる様相が見て取れる(【発表リリース、PDF】)。


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今調査は2012年7月13日から17日にかけて20-49歳の男女に対して携帯電話を用いたインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代でほぼ均等割り当て。調査実施機関はネットエイジア。

先に別記事で記したように、今調査母体で普段から節約しているものの最上位には「電気代」がついている。次いで「外食費」「衣類・ファッション費」の順。

↑ 日頃、出費を抑えるために節約しているもの(複数回答、上位10項目)
↑ 日頃、出費を抑えるために節約しているもの(複数回答、上位10項目)(再録)

それでは逆の視点で「これについてはできれば節約したくない」というものを挙げてもらったのが今回の話題。最上位には「レジャー・娯楽費」が31.2%の同意率でついている。

↑ 節約したくないもの(複数回答、上位10項目)
↑ 節約したくないもの(複数回答、上位10項目)

レジャーというほどのものでは無いが、生活に潤いを与えうる「外食費」が「節約しているもの」の上位につき、今件「節約したくないもの」では5位にとどまっている。外食そのものがすでにイベント的なものでは無く、日常生活に組み込まれていることがうかがえる。

次いで「食品・飲料(酒除く)費」「交際費」と続くが、「医療費」が第4位に入っているのが目に留まる。素人考えで医療関連の出費を削ると、多分にして「結局病状が悪化して余計に出費する羽目になった」という事例に陥りかねない(無論「健康マニアになれ」という意味ではない)。賢明な選択といえよう。

これを世帯に子供が居るか居ないか別で見たものが次のグラフだが、大きな差異が生じているのが一目でわかる。

↑ 節約したくないもの(複数回答、上位10項目)(子供のあるなし別)
↑ 節約したくないもの(複数回答、上位10項目)(子供のあるなし別)

「子供なし」の世帯にいる人の順位は、全体のグラフとさほど変わらない。一方で「子供あり」の世帯では「教育費」がトップに、「医療費」が第2位についており、子供の教育・健康に十分以上に留意をし、節約のためにリスクを上乗せしたくは無いとする考えが強く反映される結果となっている。

子供がいる世帯では家計そのものの優先順位、ポートフォリオも大きく様変わりする。今回の「節約したくない項目」の大きな順位変動も、それだけ子供という存在が大きなものである証といえる。


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