中国13.1億・インド10.1億…世界の携帯電話契約数上位国をグラフ化してみる(2016年)(最新)

2016/08/04 10:09

国際電気通信連合(ITU: International Telecommunication Union)では同公式サイト内の【データ項目ページ(Statistics)】において、毎年1回のペースで加盟国の携帯電話やインターネットの普及率など、電気通信関連の各種統計データを更新・公開している。今回はそのデータの中から、「携帯電話の『契約数』上位国」についてグラフ化、そして状況の精査を行うことにした。

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今件は単純に、携帯電話の「契約数」を数え、その上位国を並べたものである。以前に【インターネットと携帯電話の普及率を世界の他国と比べてみる】でイタリアにおけるSIMカードと携帯電話本体との関係を事例として挙げているが、SIMカードを使い分ける利用スタイルをすることで、一人で複数の契約をしている場合もある。その時は延べ(件)数としてカウントされてしまい、人口以上の値を示す国も生じてくる。

ITUのデータベースでは最古は2000年、最新は2015年の年次データが収録されている(記事執筆時点)。そこで各値を抽出した上で2000年と2015年における上位陣をグラフ化する。

↑ 2000年時点の携帯電話契約数上位国(※一人で複数契約の事例あり)(万件))
↑ 2000年時点の携帯電話契約数上位国(※一人で複数契約の事例あり)(万件))

↑ 2015年時点の携帯電話契約数上位国(※一人で複数契約の事例あり)(万件)
↑ 2015年時点の携帯電話契約数上位国(※一人で複数契約の事例あり)(万件)

両グラフでは横軸の桁が「1ケタ違う」ことに注意してほしい。これは2000年からの15年間で、それだけ契約者数が(言葉通りケタ違いに)増えた状況を表している。また、重複カウントの件はあるものの、1ケタ分携帯電話契約件数が増えたことは、その分飛び交う情報量が増え、その情報に触れる人も増えている状況にあることを意味する。契約者間での情報の行き交いを考えると、飛び交う情報量は累乗的なものとなるはずだ。

さらに、先の【十年余りの携帯電話普及率推移をグラフ化してみる(新興国編)】などでも触れている通り、新興国の普及率上昇は著しい。15年の間に順位にも大きな変動が生じているのが分かる。とりわけ中国とインドは他の国から抜きんでており、実人口同様に人海戦術モードに突入している。

良い機会なのでその伸び率、具体的には2000年から2015年に渡る成長率を算出しておく。

↑ 2015年時点の携帯電話契約数上位国(※一人で複数契約の事例あり)における、2000年時点の数からの変移(倍数)
↑ 2015年時点の携帯電話契約数上位国(※一人で複数契約の事例あり)における、2000年時点の数からの変移(倍数)

インドやパキスタン、バングラディシュなどの新興国の伸び率が高い。そしてなによりもナイジェリアの値が異様な状態にある。同国の2000年時点の契約数は3万件、2015年では1億3372万件なのだから、これだけの値が出て当然。【総務省の世界情報通信事情】によれば、これでもまだ普及率は77.8%(2014年時点)。今後さらに伸びそうな感はある。



本文中でも触れているが、携帯電話契約・利用者数の大小は、そのまま携帯電話を介して取り交わされる情報量の大小をも意味する。インターネットへアクセスができる端末なら、「世界に情報を発信し、世界の情報を入手できる人」の数をも意味する。

今後さらに携帯電話が普及し、インターネットへアクセスできる端末が増えてくれば、各国の動向、そして世界全体は大きな変化を遂げるに違いない。


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【世界中で減少する固定電話、増加する携帯電話…固定・携帯電話の普及率をグラフ化してみる(2012年発表版)】
【携帯・PHSなど合わせて154.0%の普及率…総務省、2016年3月末の状況を発表(2016年)(最新)】
【世界地域別インターネットの普及率などをグラフ化してみる(2016年)(最新)】

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