商品別ランキングではグリーに続き「神撃のバハムート」がランクイン(民放テレビCM動向:2012年6月分)

2012/07/31 12:00

ゼータ・ブリッジは2012年7月30日、2012年6月度における関東民放5放送局(いわゆるキー局)のテレビCMオンラインランキングを発表した。それによるとCMの放送回数がもっとも多かった企業・団体は先月に続き花王だった。また、商品別オンエアランキングなどを合わせ見ると、携帯周りのサービス・企業と共に、夏と相性の良い商品を展開する企業の躍進が目立つ結果となっている([発表リリース])。

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データの取得場所、各種データの意味、そして今件記事が関東地域のみを対象としていることについての説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:関東民放テレビCM動向(ゼータ・ブリッジ)】で行われている。そちらでチェックを入れてほしい。

発表資料には多種多彩なデータが掲載されているが、そのうち企業別オンエアランキング(放送回数順位)の中から上位10位を抽出したのが次のグラフ。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年6月、上位10位)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年6月、上位10位)

ビデオリサーチコムハウスのデータを元にした記事【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】などで解説しているが、花王は年明けに数を減らし、春以降は急激に戻したのち、夏期はやや落ち込みを見せる傾向がある。ところが今年は3月から継続する形で回数・順位共に「他CMとの相対的な」優位性を見せている。あるいは同社の広報・戦略パターンに変化が生じているのかもしれない。

【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(3)ハウス食品】で触れている、興和(コーワ)は今月は2位。ハウス食品も4位にランクインしている。先月と比べれば放送回数も増加していることや、具体的商品で夏物が多いことも合わせ、「フリースポット契約」の広告云々というより、直上の花王同様に夏期攻勢を意図している感はある。

さらにリリースでも指摘されているが、エコカー減税周りの影響で自動車メーカーの躍進が著しい。先月は上位10位以内ではトヨタ自動車だけだったが、今月はスズキ自動車も上位陣に食い込んでいる。

常連組となった携帯電話向けサービスの事業会社では、グリーが先月の第5位から第12位に下落、ライバル会社ディ・エヌ・エーは今月も先月同様圏外(21位以下)。6月も5月同様に(共に順位を下げた一方で)両者間で戦略に差異が見られたようだ。その代わり、携帯電話本体の事業会社のうち、ソフトバンクモバイルとドコモの姿が確認できる。夏に向けて新機種のアピールに懸命な様子がうかがえる。

これら上位10位の企業におけるCM出稿を、テレビ局ごとにグラフ化したのが次の図。テレビ局の並びが、地デジ化した後の順番に変更されていることに注意してほしい。

↑ 企業別放送回数ランキング(2012年6月、上位10位)(局別)
↑ 企業別放送回数ランキング(2012年6月、上位10位)(局別)

まず目立つのは第二位の興和におけるTBSの多さ。1700回近くを示している。これは同社が毎週日曜朝7時からCBC製作の「ゲンキの時間」という番組を提供していることなどが要因。

一方今回トップについた花王だが、日本テレビとフジテレビが大きく伸び、テレビ朝日がやや多め、TBSテレビとテレビ東京が少なめの出稿量となっている。これは先月の傾向とほぼ同じで、同社の方針、あるいは提供番組による半固定化の動きと考えて良い。このパターンは数か月ほど継続している。

他方、自動車会社や飲料会社、ドコモなどはほぼすべての局に分け隔てなく広告を出している(スズキ自動車やソフトバンクモバイルは多少偏りがあるが……)。「できるだけ多くの層に、分け隔てなく」という意図が見て取れる。

最後に、企業別ではなく個別商品別のランキングは次の通りとなる。

↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年6月)
↑ 商品別オンエアランキング(放送回数、2012年6月)

今月もトップはグリー。以前から解説しているように、同社は社名と同名の携帯向けサービスを(CM上でも)展開しているため、カウントの際にこのような結果になりやすい。

一方目に留まるのは第二位の『神撃のバハムート』。サイバーエージェントのグループ会社であるCygamesが展開するタイトルで、6月からテレビCMを展開中。


↑ 神撃のバハムート Rage of BahamutCM特別版Special Edition
↑ 神撃のバハムート Rage of BahamutCM特別版Special Edition。公式動画。

日常生活を代表する都市群での出勤・仕事中の情景に、ゲームで登場するバハムートなどが乱舞し、それを多数の人が「ごく普通に、あるいはほんのわずかな程度の驚き」で見つめ、モバイル端末を手にしながら見守っていく。「日常生活」の中のすきま時間を用いた「非日常の遊び」が端的に、しかもインパクトのあるビジュアルで再現されるようすには、多くの人が注目したことだろう。

また第9位にはau(KDDI)の新機種「HTC J」のCMがランクインしている。こちらは乃木坂46が登場するCMが展開中。彼女らの日常生活の中でさまざまな使われ方をする「HTC J」に、好感触を持った人も多いに違いない。

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