コンビニのPB(独自商品)で新開発や質向上を望むのは……?

2012/07/30 06:35

このエントリーをはてなブックマークに追加
プライベートブランドのプロモーション[マルハニチロホールディングス(1334)]は2012年7月26日、コンビニエンスストア(コンビニ)の利用実態に関する調査結果を発表した。それによると週一以上でコンビニを使う調査母体において、そのコンビニで展開されるPB(プライベートブランド、独自商品・自主企画商品)について、新商品の開発や商品力の向上に注力してほしい分野としてもっとも多くの人が挙げたのは「お弁当・お寿司」だった。4割強の人が要望している。次いで「パン・サンドイッチ」「スイーツ・デザート」と続いている([発表リリース、PDF])。


スポンサードリンク


今調査は2012年7月5日-9日にかけて携帯電話経由のインターネット調査方式にて、コンビニを週一以上で利用する人に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1、世代構成比は20代から50代まで10歳区切りで均等割り当て。調査機関はネットエイジア。

以前【日本のプライベートブランド商品への品質評価は「そこそこ」】でも解説したが、PB(プライベートブランド)とNB(ナショナルブランド)の違いは次の通りとなる。

・プライベートブランド(PB)……小売店業者やそのグループ、複数の業者による販売組織体がメーカーと共同で開発、小売店自身のブランド名をつけて発売する商品(食品が有名だが食品だけではない)。基本的にはその小売店業者の関連店舗でしか購入できない。

・ナショナルブランド(NB)……メーカー自身が開発し、どこでも手に入る商品。誰もが知ってる大企業の製品が代表的。

昨今ではアピールアイテムとして「知名度の上」だけでなく、「安価商品の安定的提供」という観点で有益であることから、コンビニ各社ではプライベートブランドの開発を推し進めている。特に食品系にその傾向が強く、中には総菜パンコーナーに配されているパンの半分以上が、そのコンビニのプライベートブランド製である場合も珍しくない。

それでは「週一以上でコンビニを利用する」という調査母体では、どのようなPBの新規開発や商品力向上を望んでいるのだろうか。見方を変えればこれは「需要の多い少ない」をも意味することになる。誰も自分が欲しくない商品の新開発や質の向上は望まないからだ。

↑ コンビニに新商品開発や商品力向上に注力してほしいPB(プライベートブランド)商品(上位10位)
↑ コンビニに新商品開発や商品力向上に注力してほしいPB(プライベートブランド)商品(上位10位)

プライベートブランド食品最上位は「お弁当・お寿司」。利用する人はそれこそ毎日のように手に取り、レジまで運ぶため、少しでも良い、目新しい、質の高い商品を求めることになる。次いで「パン・サンドイッチ」「スイーツ・デザート」「おにぎり・手巻き寿司」「麺類・パスタ」など、どちらかといえば軽食系の食品が続く。プライベートブランドには直接食べられる食品だけでなく、調理用食材(調味料など)、文房具や日用雑貨なども数多く存在するのだが、やはり常日頃利用しているものへの注文が大きいようだ。

同じような商品でもプライベートブランド化されると、各コンビニで随分と彩り、中身が違うものとなる。機会があれば店舗ごとに似通ったものを買い揃え、食べ比べてみるのも面白いだろう。


スポンサードリンク


関連記事


このエントリーをはてなブックマークに追加
▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2024 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー|Twitter|FacebookPage|Mail|RSS