一日の情報通信の状況変化をグラフ化してみる(2012年版情報通信白書より)

2012/08/06 06:40

情報【発表リリース】にある通り、総務省では2012年7月17日、2012年版の【情報通信白書】を公開した。構成要素の多分は前に【インターネット機器としてのモバイル機器とパソコンの所属世帯年収別利用率をグラフ化してみる(2011年分データ反映版)】などでも紹介・記事化した「通信利用動向調査」の結果をベースにしているが、他にも色々な資料を元に、興味深いデータを多数収録している。今回はその中から、固定通信(固定系。一般固定電話、公衆電話、ISDN)や移動通信(携帯電話(スマートフォン含む)、PHS)の通信回数・通信時間の推移について見ていくことにする(【第2部 情報通信の現況と政策動向 第5節 電気通信事業 3 電気通信の利用状況】)。

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まずは時間別・通信回数の推移だが、固定通信では昼前にかけて急上昇を果たし、お昼には大きく減少。そして午後に入ると再び増加するものの午前中ほどではなく、18時頃から漸減していく。企業内で使われている電話の利用スタイルがほぼそのまま表れているあたりが興味深い(午後よりも午前中の方が電話・通信回数は多いということにもなる)。

↑ 固定通信と移動通信の時間帯別通信回数の比較
↑ 固定通信と移動通信の時間帯別通信回数の比較

一方、移動電話ではお昼の減退も無く、午前中の減少からそのまま一定値を維持し、さらに企業の業務終了時間以降に増加傾向を見せる。夕方の18-19時にピークを見せるあたり、「非常勤者が日中も使っている」「常勤者も外出先などでちょくちょく利用し、帰宅時には多くの人が使う」状況が見て取れる。帰宅時間帯の通勤電車内での携帯電話利用状況を思い起こせば、この時間帯がピークとなるのもすぐに理解できよう。

「通信回数」ではなく「通信時間」も大勢に変化はない。

↑ 固定通信と移動通信の時間帯別通信時間の比較
↑ 固定通信と移動通信の時間帯別通信時間の比較

ただし移動通信においては夕方のピークを越えた後の下がり方が、ゆるやかなものとなっている。これは直後で触れるように、一通信あたりの利用時間が長いため。回数は減っても一通信あたりの時間が延びる傾向があるため、結果として総時間数の減り方が緩やかなものとなる。

最後に一通信あたりの平均通信(通話。要は回線の利用)時間。固定電話も移動電話も夕食後の夜の時間帯に一回当たりの利用時間は伸びていく。

↑ 固定電話と移動電話の平均通話時間の比較
↑ 固定電話と移動電話の平均通話時間の比較

特に移動通信は深夜帯でも平均時間は伸び続け、深夜1時-2時においてもっとも長くなる。移動通信において利用回数は相当量減っていても、平均移動時間の減り方が緩やかなのは、(繰り返しになるが)一通信あたりの利用時間が夜半になると伸びる傾向があるからだ。深夜までのおしゃべりや、寝る前のウェブサイト閲覧、アプリ稼働など、想定事象はいくらでも頭に思い浮かぶ。

今後スマートフォンやタブレット機の普及が進むにつれ、特に移動通信における通信時間や回数の時間別傾向はどのように変化していくのか。少々気になるところではある。


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