天候不順が夏物販売を低調に、全項目で下落…2012年6月度チェーンストア売上高、マイナス3.9%

2012/07/24 06:35

【日本チェーンストア協会】は2012年7月23日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年6月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年6月は天候不順が災いしてか、前年同月比は4か月連続してのマイナス値、-3.9%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7810店舗に対して行われている。店舗数は先月比で26店舗増、前年同月比で211店舗減。売り場面積は前年同月比98.5%と1.5ポイントほど減っている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0093億1262万円(前年同月比96.1%、▲3.9%)
・食料品部門……構成比:61.9%(前年同月比97.5%、▲2.5%)
・衣料品部門……構成比:11.2%(前年同月比93.0%、▲7.0%)
・住関品部門……構成比:20.4%(前年同月比93.8%、▲6.2%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比94.8%、▲5.2%)
・その他…………構成比:6.2%(前年同月比96.4%、▲3.6%)

相場安で農産品は軟調。
天候悪化で行楽用品は鈍く、
低温から夏物が伸び悩み。
地デジ駆け込みの反動から
家電全体も不調。
6月は台風4号の上陸をはじめ日本各地で大雨が続くなどの天候不順、それに伴う低温状態の継続を受け、夏物衣料品の動きが鈍く、これが全体の足を引っ張る形となった。また比較対象となる昨年同月は震災の影響を色濃く受けて対策関連商品の伸びが大きかったが、今年はそれらの需要も平年並み(以下)となり、マイナス値を示すことになった。さらに地デジ移行の駆け込み需要で大きく伸びた月との比較となるため、テレビ関連品も伸び悩みを見せる。

季節商品としては父の日関連でスポーツウェア、グラスなどのガラス食器が堅調に推移。一方でお中元ギフト関連は苦戦。またテレビ報道の影響で、アーモンドやトマトジュースも大いに伸びている。

コメントの端々で昨年同月における「震災の影響」で生じた商品販売の動きへの言及があることからもわかるように、昨年のような特異事例下での結果との比較となるため、留意が必要になる。また住関品にもあるが、地デジ回りの動きとの比較による、テレビ部門の不調も無視できまい。これは先月からの大きな動きで、今しばらくは続くものと考えられる。

一方でそのような事情があるにしても、前年同月比でマイナスなことに違いはない(全大区分すべてでマイナス)。デパート(チェーンストア)全体の軟調さを意味するのか、あるいはそれより上のレベルとして、小売業そのものが辛い時期にあるのか。業界全体の「今の」動向を見極める必要性は、ますます高まりを見せている。

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