世界のスマートフォン販売動向をグラフ化してみる(2012年版情報通信白書より)

2012/07/25 06:50

総務省は2012年7月17日に同省公式サイトにおいて、2012年版となる【情報通信白書】を公開した。この白書の構成要素の一部は以前複数の記事でその内容を紹介した「通信利用動向調査」の結果を元にしているが、他にも情報通信に関するデータを多数収録している。今回はその中から、この数年注目を集めているスマートフォンの、世界規模における販売動向について再整理を行うことにする(【該当ページ:第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋 第2節 「スマートフォン・エコノミー」-スマートフォン等の普及がもたらすICT産業構造・利用者行動の変化-】)。

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「一般携帯電話の機動性」と「ノートパソコンのようなパソコンに近い高性能」を併せ持ったモバイル端末として、スマートフォンは国内外で注目を集めている。年間販売台数でも「そろそろ一般携帯電話の数を、スマートフォンが抜くかな?」という雰囲気があるほどの勢い。

今白書が用いている、ICT(情報通信技術)の調査やアドバイスを行う国際企業ガートナー社の調査・推定によれば、2011年時点における携帯電話販売実績17億7500万台のうち、スマートフォンは4億7200万台、26.6%の立ち位置にある。

↑ 世界の携帯電話販売台数及びそれに占めるスマートフォンの動向(2011年は年間実績、それ以降は年間推定)(100万台)
↑ 世界の携帯電話販売台数及びそれに占めるスマートフォンの動向(2011年は年間実績、それ以降は年間推定)(100万台)

↑ 世界の携帯電話販売台数及びそれに占めるスマートフォンの動向(2011年は年間実績、それ以降は年間推定)(各年・対総数比率)
↑ 世界の携帯電話販売台数及びそれに占めるスマートフォンの動向(2011年は年間実績、それ以降は年間推定)(各年・対総数比率)

さすがに「倍々ゲーム」とまではいかないが、スマートフォンの伸び率は著しく、一般携帯電話のシェアを確実に「食い」、携帯電話全体の販売実績を底上げしていく。あくまで推定だが、2015年には年間販売実績のシェアが50%を超え、一般携帯電話と逆転する形となる。

iPhoneシリーズの躍進やライバル的存在のAndroid系携帯の、この数年における浸透ぶりはすさまじく、特にアジア太平洋地域やその他地域など、新興国方面で大きなジャンプを見せている(【アジア太平洋地域を中心に世界のモバイル加入者数推移をグラフ化してみる】なども参考になる)。

↑ スマートフォン・エンドユーザー向け年間販売台数(2009年と2011年)(万台)
↑ スマートフォン・エンドユーザー向け年間販売台数(2009年と2011年)(万台)

元々大規模なインフラ整備の過程にあること、そして元々の値が小さかったのも一因だが、アジア太平洋地域での年間販売台数が、この2年間で4倍を超える伸びを見せたのは、十分注目に値する。

そのスマートフォンだが、地域によって浸透しているOSにも微妙な違いがある(【主要国のスマートフォン機種企業上位陣をグラフ化してみる】なども参考のこと)。

↑ スマートフォン・エンドユーザー向け年間販売台数(2011年・販売台数)(万台)
↑ スマートフォン・エンドユーザー向け年間販売台数(2011年・販売台数)(万台)

↑ スマートフォン・エンドユーザー向け年間販売台数(2011年・販売総台数比率)
↑ スマートフォン・エンドユーザー向け年間販売台数(2011年・販売総台数比率)

AppleのiOSとAndroid系OSが圧倒的シェアを占めていることに違いはないものの、地域によってはSymbianの健闘なども確認できる。ただし二大OS以外の動きはあまり芳しくなく、タブレット機との状況上の連動も合わせて考えると、今後もさらに寡占度は大きくなるものと思われる。



白書内でもスマートフォン市場について「高い成長が見込まれる有望市場であることが示唆されている」との評価が確認できる通り、少なくとも今後数年間は明るい展望が期待できる状況にある。一方で利用者層の裾が広がるにつれ、タッチパネルの操作感覚など、今まであまり考えなくともよかった問題にも注目が集まるようになる。

例えば【ボタン感覚で押せる...らくらくスマートフォンの「らくらくタッチパネル」でシニアもOK!?】のように、今後は新しい発想に基づいた機能を持つスマートフォンも登場するようになるだろう。

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