低温でソフトドリンクなどの夏向け商材が軟調…2012年6月度コンビニ売上高は2.6%のマイナス

2012/07/21 06:35

日本フランチャイズチェーン協会は2012年7月20日、2012年6月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると6月は来客数は20か月ぶりでマイナス、平均客単価は3か月ぶりのマイナスとなった。そしてその結果、売上高は前年同月比-2.6%と9か月ぶりにマイナスを記録している(いずれも既存店ベース)(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要、構成企業については過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明がなされているので、そちらで確認をしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は9か月ぶりのマイナス、全店は9か月連続のプラス
・全店ベース……+2.0%
・既存店ベース…-2.6%

●店舗数(前年同月比)
・+4.9%

●来店客数:既存店は20か月ぶりのマイナス、全店は15か月連続のプラス
・全店ベース……+1.4%
・既存店ベース…-2.3%

●平均客単価:既存店は3か月ぶりのマイナス、全店は3か月連続のプラス
・全店ベース……+0.6%(597.2円)
・既存店ベース…-0.3%(590.8円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+6.8%
・加工食品……+1.1%
・非食品………-3.3%
・サービス……+15.6%←「自粛」の反動継続中
・合計…………+2.0%

※既存店……1年以上営業中の店舗

6月は全国的に雨の日が多く、気温は昨年同月がすでに猛暑に突入した感が強かったのに対して、今年は低温の日が多かった。それらを受けて夏向け商材の調理めんやソフトドリンクなどの売れ行きが低迷し、既存店は総じて思わしくない結果となった。また、一年前における、震災後の流通や生産上の問題から販売が思わしくなかった「たばこ」の落ち込み具合の反動による「非食品」のかさ上げも落ち着き、これもまた既存店の伸びを抑える形となる。

たばこの品不足で
生じた「非食品の減退」の反動終了。
低温悪天候で
昨年の猛暑と比較して
夏向け商品の歩みは遅い。

今回計測月は1年前の東日本大地震・震災による影響がごく一部で継続している2011年6月度の値との比較になる。「非食品」ではたばこの「本数」減産・流通調整は続いているものの、値上げされていた価格の影響もあり、(1年前でも)売り上げ額では大きなプラスを見せていたため、今回その「反動」でマイナスとなってしまった。他方「サービス」は震災後の自粛ムードで減退した昨年同月の反動から、大きめのプラスを計上している。

被災地の復旧活動はいまだに継続中だが、少しずつ「コンビニ」という「社会生活の上での日常」が元に戻る様子がうかがえる。一方で一年を過ぎてなお、復旧さなかにある状況をIRページで目に留めるにつけ、被害の大きさや復旧に立ちはだかるさまざまな障害に、地団駄を踏む想いを抱く人も少なくない。

今年は西日本地域と北海道で、昨年以上の電力需給問題が生じている。コンビニではすでに節電対策に取り組んでいるが、さらにこの動きを強め、発生しうる需要への対応・姿勢強化を続けている。

他方【セブン&アイHD、長野県で全国初の買い物弱者対策・移動販売「イトーヨーカドーあんしんお届け便」運用開始】などのように、社会構造の変化に伴い中長期的な課題として挙げられている「買物困難者」への対応も、各コンビニでは模索と検証を重ねている。業界全体の動きと合わせ、今後も社会動向には敏感な動きを見せるコンビニの動向に、大いに注目していきたいところだ。


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【節電ラベルとポスターと】

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