投資指数はやや上昇(2012年7月個人投資家動向)

2012/07/16 12:00

【野村證券(8604)】のエクイティ・リサーチ部は2012年7月13日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年7月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から転じる形で上昇の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多く、先月よりもさらに同意率が増加している。

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今調査は1000件を対象に2012年7月2日から7月3日に行われたもので、男女比は79.3対20.7。年齢層は40代がもっとも多く30.8%、次いで50代が27.9%、60代以上が22.6%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く27.8%、500万円-1000万円が20.8%、300万円-500万円未満が14.1%と続いている。投資経験年数は5年-10年未満以上がもっとも多く28.6%を占めている。次いで10年-20年未満が26.5%、20年以上が22.4%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く43.8%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が27.6%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は40.6ポイント。前回から3.4ポイントの上昇。3か月後の日経平均株価の見通しについて、上昇を見込む回答比率は合計で70.3%に(前月比1.7ポイントプラス)。「1000円程度上昇」の回答率は前月比プラス4.5ポイントと項目中最大の上げ幅。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。一方で「国内政治情勢」を挙げる人が前月比で10.4ポイント上昇。
・魅力的な業種は「医薬品」「素材」「資本財・その他」の順。「消費」「運輸・公共」「金融」「電気機器・精密機器」はマイナス。
・ドル円相場は前回より多少ながらも円高ドル安に振れるとの考えが増え、選択肢の中では最多意見に。
・オーストラリアドルに対する注目度が増加し主要通貨の中では一番人気。日本円はやや減少。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。前月とほぼ変わらず。「株式」のDI値は大幅増加。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[ソフトバンク(9984)]
3位……[武田薬品工業(4502)]
4位……【イオン(8267)】
5位……【日本マクドナルドホールディングス(2702)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も上位陣銘柄は先月からあまり動きが無く、定番の銘柄は人気の上では鉄板状態なのが分かる。また身近な小売業としては先月の【イオン(8267)】【日本マクドナルドホールディングス(2702)】が新たに上位五位入るあたり、低価格商品を展開する小売業の動向とも合わせて、興味深いところだ。

ギリシャやスペイン、さらにはイタリアなど欧州の政治的・経済的動向は不安定さを継続しており、安定化という飛行場への着陸経路すら見えない状態にある。これを受けて新興国も成長の歩みを留め、あるいは後退すらしかねない事態にあるのは、昨今の動向からお分かりの通り。これでは多くの投資家が投資判断に迷い、腰が引けても仕方が無い。さらに昨今では一部新興国の情勢悪化(内争激化)、農作物生産国での不作を受けた穀物市場の高騰など、気になる要因が積み重なる。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。株価がようやく上昇機運を見せる中、今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。


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【国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる(2012年6月15日版)】

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