米国が抱く日本のイメージ「豊かな伝統と文化」がトップ(最新)

2017/08/30 05:16

2017-0829外務省は2017年5月2日付で同省公式サイト内において、アメリカ合衆国での対日世論調査の結果を発表した。その内容によれば調査対象母集団のうち一般人においては、日本を「豊かな伝統と文化を持つ国」と認識している人が96%に達しており、各選択肢の中ではもっとも高い値を示していた。次いで「経済力・技術力が高い」「戦後一貫して平和国家の道を歩んできた」「アニメ・ファッション・料理など新しい文化を発信」が上位についている(【発表リリース:米国における対日世論調査】)。

スポンサードリンク


アメリカ合衆国が持つ日本へのイメージ、とは……?


調査概要に関しては先行する今調査に関する記事【アメリカ合衆国の日本への一般人信頼度73%・有識者は83%に(最新)】における記述を参考のこと。

今調査母体のうち一般人においては、日本の知識や情報はテレビ、インターネットなどを主なツールとして取得している。

↑ 日本についての知識及び情報はどこから得ているのか(自由回答)(2015年)(一般人)(再録)
↑ 日本についての知識及び情報はどこから得ているのか(自由回答)(2015年)(一般人)(除くインターネット関連、再録)

それではその日本に対するイメージとして、どのような姿を頭に描いているのだろうか。主要選択肢を用意し、それに同意できるか否かで答えてもらった結果が次のグラフ。「豊かな伝統と文化を持つ国」が9割超え、それ以外に「経済力・技術力が高い」「戦後一貫して平和国家の道を歩んできた」「アニメ・ファッション・料理など新しい文化を発信」の4項目が8割以上に達している。

↑ 日本に対するイメージ(一般人、2015年)
↑ 日本に対するイメージ(一般人、2015年)

次いで「自然が美しい」が8割近くで上位陣に収まっている。「保守的で閉鎖的」「理解が難しい」「警戒を要する」などのネガティブな回答はさほど多くない。

これら値の経年推移を見ると、「理解が難しい」「警戒を有する」が年々漸減し、「自然が美しい」がこの数年増加傾向を見せているのが確認できる。ただしこの1、2年では大きな減退を見せているのが気になるところ。

↑ 日本に対するイメージ(経年)
↑ 日本に対するイメージ(経年)

「経済力・技術力が高い」「国際社会でリーダーシップを発揮する」といったポジティブな要素で小さからぬ値の減退が起きているのも確認できる。絶対的な実情の低下か、相対的地位の下落かまでは確認できないが、アメリカ合衆国側の印象としてだけでなく、自国としての見解でも、あながち否定できないのも事実ではある。

人気があるのは日本食、建築、生活様式や考え方


次に示すのは伝統文化・ポップカルチャー双方から成る日本文化において代表的な項目を挙げ、それらについて関心があるか否かを聞いた結果。トップには「日本食」がついている。

↑ 日本文化のどれに関心があるか(2015年)
↑ 日本文化のどれに関心があるか(2015年)

再現度は別にしても日本食がアメリカ合衆国にも浸透していることが、関心度の高さを裏付けるとともに、底上げの役を担っていると考えられる。意外なのは、アニメよりもむしろ、相撲・武道や生け花、盆栽などの日本古来の娯楽に高い関心が集まっていること、そしてゲームや漫画などの値が低い点。

日本の対外アピールを考慮・考察する際には、日本人からの視点ではなく、今件のような海外からの視点を検証材料とする必要がある。さもなくば、的外れなプロモーションをするリスクが生じるにことになろう。

ちなみに先行記事【アメリカ合衆国から見た一般の日米協力・相互理解関係の推移をグラフ化してみる(最新)】で解説しているが、今調査では2012年までと2013年以降において、複数面で異なる手法・様式が用いられている。そのため、裏付けの無いイレギュラーな値が出た項目は、連続性を疑う必要が出てくる。

今項目ではその様式変更による影響を排除するため2013年以降に仕切り分けをした上でその動きを眺めても、複数項目での減退が確認できる。単純にイレギュラー的なものか、実態的な状況変化なのか、来年以降の動向を注意深く見守りたいところではある。


■関連記事:
【カレーは和食か否か、焼きそば、ラーメン、ナポリタンは?…「和食」判定を下した人はどれぐらい?】
【外国人労働者に求めること…「日本語能力」「習慣・文化への理解」は8-9割】
【東西日本の「肉」の違いをまとめてみる】
【ついに登場「日本の神社」、デアゴスティーニから週刊マガジンとして発売へ】
【海外から好かれる日本料理は「寿司・巻き寿司」、焼き鳥も健闘】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー