Vita特需の反動がドコモに…SBMが純増数でトップに(2012年6月末携帯電話契約数動向)

2012/07/07 06:40

電気通信事業者協会(TCA)は2012年7月6日、2012年6月末時点の携帯電話及びPHSの契約数を発表した。それによると同年6月末時点の携帯電話の契約数は主要3社合計で1億2577万2900件となった。これは前月比で0.3%のプラスになる。イー・アクセスでは月次データを2011年12月分から非開示としているため、同社のデータは無い。また、純増数ではソフトバンクモバイルが22万2300件の増加で、主要グループ中トップとなった(【発表リリース】)。

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2012年6月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……1億2577万2900件
・事業者別
 NTTドコモ……6039万5700件(+1万1300)
 au(KDDIなど)……3567万5100件(+12万6500)
 ソフトバンクモバイル……2970万2100件(+22万2300)
 イー・アクセス……(非開示)
携帯電話契約件数
↑ 携帯電話契約件数

携帯電話契約件数(増減)
↑ 携帯電話契約件数(増減)

NTTドコモは他の2社と比べてきわめて少ない値を示している。これは2011年12月発売のソニーの携帯ゲーム機PS Vita(PlayStation Vita)の3Gモデルによるもの。PS Vitaの3GモデルではドコモのプリペイドSIMを利用してるが、この契約期間は半年となっている。この期限切れによる解約が発売から半年後の2012年6月に断続的に起き、大きなマイナスとなっている(【ドコモのデータ公開ページ】によれば、6月のプリペイド契約の純減数は9万8700件)。また先月に続き、従来型携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)とスマートフォンの双方を保有していたユーザーの、前者の契約の終了手続きが大きく進み、契約数全体の重しとなっていることが分かる(6月のiモード純減数は51万8400件)。

ソフトバンクモバイルは先月から続き、純増数トップ。引き続きiPhone 4Sや「新しいiPad」のセールが堅調なのに加え、デジタルフォトフレーム「PhotoVision」や防犯ブザー付きの携帯電話「みまもりケータイ」などのような商品も伸びている。KDDIもiPhone 4Sの展開に加え、固定通信サービスとのセット契約で割引が上乗せされる新セット「auスマートバリュー」が貢献している。またTCA上では非公開だが、MNP(ナンバーポータビリティ)はドコモが転出超過、ソフトバンクモバイルとau(KDDI)は転入超過状態にあり、ドコモ利用者がソフトバンクモバイルとauに流れている動きが確認できる。

今回計測月は先月に続き、NTTドコモ以外はiOS系の端末が底支えをする形で堅調に推移した。一方、元々フィーチャーフォンメインの時代で絶対的シェアを誇っていたドコモは、そのフィーチャーフォンからスマートフォンへの切り替えに伴い、他社に「おかぶ」を奪われる状況が続いている。また今月は特に、半年前の「Vita特需」の反動を受けているのが印象的。

近いうちに日本への本格展開が始まる、アマゾン社の電子書籍リーダー(にもなるタブレット機)「キンドル」。この端末のネット接続への回線確保については色々と噂が出ているが、現時点で新たな動きは無い。しかし回線周りの実情次第では三社の契約数動向・シェアの動きに再び大きな波乱が生じる可能性は高い。「新しいiPad」や「iPhone 4S」も発売され、新年度のラッシュも過ぎ、今後しばらくは各社の新機種動向だけでなく、この「キンドル」の動きにも注目したいところだ。


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