タブレット機の普及状態をグラフ化してみる(2011年分反映版)

2012/07/02 06:50

タブレット総務省では2012年5月30日に同省公式サイトなどにおいて、平成23年(2011年)調査の通信利用動向調査を公開した(【発表ページ】)。これは日本のインターネット、携帯電話などといった、情報通信に関係する各種調査結果をまとめ上げた報告書で、毎年7月に発表される【情報通信白書】の根幹資料にもなる、同省の情報通信統計としては非常にウエイトの高いものである。現時点では概要、及び統計データのe-Statへの収録のみで報告書の類は完成していないが、今回はそのデータから「世帯単位でのタブレット型端末の普及状態」をグラフ化してみることにする。

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調査概要や調査対象母集団数などについては2012年6月12日の記事【光回線浸透継続の一方で意外なモノの伸びも-自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる(2011年分反映版)】で記してある。詳しくはそちらを参照してほしい。

先に【インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる(2011年分反映版)】で記したように、自宅のパソコンを用いてインターネットを利用している人は62.6%、自宅以外のパソコンを用いている人は39.3%。タブレット型端末(タブレット機)を使ってインターネットへのアクセスをしている人は4.2%という結果が出ている。

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン以外)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン以外)(再録)

それでは世帯単位(個人単位ではないことに注意)で、タブレット型端末の普及状況はどれほどなのだろうか……というのが今回のテーマ。まずは主要属性毎の動向だが、全体では8.5%。大体12世帯に1世帯でタブレット機が存在している計算になる。

↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)
↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)

世帯主の年齢別に見ると30代がもっとも高い値で11.5%、それを筆頭に30-50代がボリュームゾーンで大体10%強。60歳以降になると急激に値を下げるが、それでも5%内外は確認できる。

一方世帯構成別に見ると、高齢者が居る世帯では低めで、子供が居る世帯では高めの値が出ている。大人が三人以上と子供(多分に三世代世帯)では12.8%とかなり高め。世帯年収別では幾分凸凹があるが、高年収ほど保有率は高く、1500万円以上になると2割を超えている。

興味深いのは家庭内無線LANとの関係。先に【家庭内無線LANの利用状況をグラフ化してみる(2011年分反映版)】でも示した通り、家庭内無線LANとタブレット型端末の相性は大変良い。利用中の世帯で高い保有率を示すのは当然といえる。

何台あるのか
上のグラフは単に「世帯内にタブレット型端末がある」「ない」だけの話で、台数までは明らかにされていない。そこで各属性別に「世帯内でタブレット型端末が何台あるか」までを記したのが、次以降のグラフ。まずは世帯主世代別。

↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、世帯主年齢別)
↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、世帯主年齢別)

保有率そのものは30代の方が上だが、複数台の保有率は40台-50台の方が上のようにも見える。これは中堅層になると金銭的余裕がある程度できることで、または子供の成長の過程で世帯主自身と子供の双方、あるいは世帯主と配偶者が共に保有している状況が想定できる。20代は単身世帯が多く、また金銭的余裕も無く、子供がいる状況もあまりないので、単数台保有がほとんどを占めと考えれば道理は通る。

続いて世帯構成と世帯年収。

↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、世帯構成別)
↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、世帯構成別)

↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、世帯主年収別)
↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、世帯主年収別)

単身世帯で2台以上の持ち主はやはりレア…としたいところだが、合わせて0.5%確認できる。新型機に買い替えた後従来機も残しているのか、OS別に保有しているのか。また、子供が居る世帯は複数台保有率が高めで、保護者と子供の双方保有が透けて見える。そして世帯年収別では当然のごとく高年収ほど複数台持ちも多い。

最後に家庭内無線LANの動向。

↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、家庭内無線LAN実情別)
↑ タブレット型端末の保有状況(世帯単位、2011年末)(具体的保有台数、家庭内無線LAN実情別)

非導入世帯の方が保有率が低いのは当然として、複数台数保有も家庭内無線LANの実情と深い関係にあるのが分かる。



先日【アマゾン、日本国内での「Kindle近日発売」を発表】でも伝えたように、日本国内でもアマゾンの電子書籍リーダー(アンドロイドOS搭載のタブレット機としての機能も持つ)Kindle(キンドル)の近日発売が発表された。アメリカでは昨年の年末商戦でカラー版Kindle Fireが飛ぶように売れ、タブレット機の状況・市場を大きく塗り替えている。

日本国内としての展開機種やインフラ回りのサービス内容次第では、似たようなことが日本でも起きるかもしれない。そしてタブレット機の保有状況にも、大きな動きが生じる可能性は否定できまい。

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