悪天候や日どりが悪材料に、全項目で下落を示す…2012年5月度チェーンストア売上高、マイナス1.7%

2012/06/23 19:30

【日本チェーンストア協会】は2012年6月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年5月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年5月は悪天候や日どりの悪さが災いしてか、前年同月比は3か月連続してのマイナス値、-1.7%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7784店舗に対して行われている。店舗数は先月比で26店舗増、前年同月比で222店舗減。売り場面積は前年同月比98.4%と1.6ポイントほど減っている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0352億8152万円(前年同月比98.3%、▲1.7%)
・食料品部門……構成比:61.1%(前年同月比98.1%、▲1.9%)
・衣料品部門……構成比:11.0%(前年同月比98.9%、▲1.1%)
・住関品部門……構成比:21.2%(前年同月比99.1%、▲0.9%)
・サービス部門…構成比:0.3%(前年同月比96.1%、▲3.9%)
・その他…………構成比:6.4%(前年同月比97.2%、▲2.8%)

相場高で農産品は堅調。
天候悪化で行楽用品は鈍く、
乾電池などの備蓄品は反動で伸びる。
暑さ対策の商品は
全般的に不調な状態。
5月はゴールデンウィーク後半に天候が悪化したことや、全国的に気温が低めだったこと、さらには休日が前年と比べて2日少なかったことを受け、全体的に不調な動きとなった。比較対象となる昨年同月は震災の影響を色濃く受けていたが、それとの比較でもなお総合値でマイナスを示すことになった。惣菜などではイベント日以外において、温惣菜が今一つの動き。昨年同月に震災の影響(商品不足)から売り上げが落ちていたヨーグルトや缶詰などは、反動を受けて堅調。

衣料品では前半こそ夏物がよく売れたが、後半に気温が下がるにつれてジャケットなどは軟調な動きに。天候は住関品にも大きな影響を与え、アウトドア商品は動きが鈍かった。テレビやブルーレイレコーダーは昨年の「地デジ特需」の反動で大きくマイナス。金環日食向けのアイテムとして日食グラスが目立った動きをした。

コメント中の端々で昨年同月における「震災の影響」で生じた商品販売の動きへの言及があることからもわかるように、昨年のような特異事例下での結果との比較となるため、留意が必要になる。また住関品にもあるが、地デジ回りの動きとの比較による、テレビ部門の不調も無視できまい。

一方でそのような事情があるにしても、前年同月比でマイナスなことに違いはない(全大区分すべてでマイナス)。デパート(チェーンストア)全体の軟調さを意味するのか、あるいはそれより上のレベルとして、小売業そのものが辛い時期にあるのか。業界全体の「今の」動向を見極める必要性は、ますます高まりを見せているといえよう。

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