自粛の反動による「サービス」の大幅増継続中、他項目も堅調に推移…2012年5月度コンビニ売上高は1.7%のプラス

2012/06/21 06:50

日本フランチャイズチェーン協会は2012年6月20日、2012年5月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると5月は来客数は19か月連続でプラス、平均客単価は先月に続いてプラスとなり、売上高は先月同様に上昇した。売上高は前年同月比+1.7%と8か月連続してプラスを記録している(いずれも既存店ベース)(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要、構成企業については過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明がなされているので、そちらで確認をしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は8か月連続のプラス、全店も8か月連続のプラス
・全店ベース……+6.5%
・既存店ベース…+1.7%

●店舗数(前年同月比)
・+4.8%

●来店客数:既存店は19か月連続のプラス、全店は14か月連続のプラス
・全店ベース……+5.8%
・既存店ベース…+1.0%

●平均客単価:既存店は2か月連続のプラス、全店も2か月連続のプラス
・全店ベース……+0.6%(597.2円)
・既存店ベース…+0.8%(590.8円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+8.6%
・加工食品……+6.4%
・非食品………+3.7%
・サービス……+15.5%←「自粛」の反動継続中
・合計…………+6.5%

※既存店……1年以上営業中の店舗

5月は東日本では荒れた天候だったのに対し、西日本では好天に恵まれて雨の日も少なく、東西で対照的な天気模様となった。一方気温は全国的に平均並みで、コンビニの売り上げ動向には大きな影響を与えていない。ただしゴールデンウィークなどの行楽需要は例年の如くであり、調理パンや惣菜などデイリー商品が堅調に推移した。

たばこの品不足で
生じた非食品の減退の反動は
ほぼ終結。
「自粛」の影響の反動は
いまだに残る。
今回計測月は1年前の東日本大地震・震災による影響が継続している2011年5月度の値との比較になる。「非食品」ではたばこの「本数」減産は続いているものの、値上げされていた価格の影響もあり、(1年前でも)売り上げ額ではプラスを見せていたため、今回「反動」は見られなかった。他方「サービス」は震災後の自粛ムードで減退した昨年同月の反動から、大きめのプラスを計上している。

被災地の復旧活動は継続中だが、少しずつ「コンビニ」という「社会生活の上での日常」が元に戻る様子がうかがえる。一方で一年を過ぎてなお、そのような話をIRページで目に留めるにつけ、被害の大きさや復旧に立ちはだかるさまざまな障害に、地団駄を踏む想いを抱く人も少なくない。

今年は特に西日本地域と北海道で昨年以上の電力需給問題が生じる可能性が高い。コンビニではすでに節電対策に取り組んでいるが、さらにこの動きを強め、発生しうる需要への対応・姿勢強化を推し進めている。また昨今の揚げ物商品の新発売の際に「自宅で揚げ物を揚げると電気をかなり消費するので店で調達して節電しましょう」の類の、「内食のススメ」的な枕詞を使う事例が増えている。

他方【セブン&アイHD、長野県で全国初の買い物弱者対策・移動販売「イトーヨーカドーあんしんお届け便」運用開始】などのように、社会構造の変化に伴い中長期的な課題として挙げられている「買物困難者」への対応も、各コンビニでは模索と検証を継続している。業界全体の動きと合わせ、今後もコンビニの動向に注目していきたいところだ。


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