携帯電話代がじわじわと…電話料金と家計支出に占める割合をグラフ化してみる(2011年分反映版)

2012/06/20 06:50

携帯電話とお金総務省では2012年5月30日に「平成23年(2011年)調査における通信利用動向調査」を発表、データを一部データベースに反映させた(【発表ページ】)。これは日本のインターネットや携帯電話など、情報通信に関する各種調査結果を反映した調査結果であり、毎年7月に公開される【情報通信白書】の基礎にもなる、同省の情報通信統計としては非常にウエイトの大きいもの。現時点では概要、そして統計データのe-Statへの収録のみで、完全な報告書の類は完成していないが、今回はそのデータをきっかけとし、総務省の家計調査(総世帯データ)などから「携帯電話の出費が家計にどのような負担・影響を与えているかについて、金額面からのデータ」をグラフ化してみることにする。

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今回はまだ最新版の「情報通信白書」が公開されていないので、独自に【総務省の家計調査(総世帯データ)】を元にした値を用いている。そこから電話通信料と世帯消費支出(【エンゲル係数の推移をグラフ化してみる】でも説明しているが、税金や社会保険料をのぞいた「世帯を維持していくために必要な支出」を指す)、そして電話通信料が世帯消費支出に占める割合の推移を抽出する。要は「一般家計で生活維持のために使うお金と、電話料金、そして電話料金が家計にどの程度の負担となっているかの推移」というものである。

まずは電話通信料の推移だが、固定電話通信料は毎年減少している。これは利用そのものが減っていること、さらにIP電話の普及などで利用料金も安くなっているのが要因。「固定電話そのものが無い」という世帯も少なからず出てきているほど。一方移動電話通信料は利用機会の増加、携帯電話そのものの普及などで漸増状態にある。しかし同時に集客のための各種割引プランの浸透によって、同じ利用スタイルなら支払い料金が減る事例も十分にありえる。

結果として、両者が合わさる電話通信料は少しずつ上下を繰り返しながら、中期的には微増状態なのが分かる。

↑ 電話通信料推移(総世帯、円)
↑ 電話通信料推移(総世帯、円)

他方、世帯消費支出は収入・可処分所得の漸減(【収入と税金の変化をグラフ化してみる(2011年分反映版)】)などの理由から微減を続けている。結果として世帯消費支出に占める電話通信料の比率は少しずつだが増加の傾向にあるのが分かる。

↑ 世帯消費支出と、世帯消費支出に占める電話通信料の割合推移(総世帯、円・%)
↑ 世帯消費支出と、世帯消費支出に占める電話通信料の割合推移(総世帯、円・%)

比率ではわずか0.47ポイント強の違いでしかないが(3.75%-3.28%)、2003年から2011年の間に、世帯消費支出に占める電話料金全体の割合は確実に増加している。【親が願う理想の「子供の携帯使用料金」は月3300円。それでは現実は……?】にもあるように、保護者が子供の携帯電話料金に関して厳しい目を向けているのも、今件のように具体的な数字が出てくれば十分に理解できる。

今後携帯電話、さらにはスマートフォンなども含めたモバイル端末の普及がさらに進めば、この値は増えこそすれ、減るような状況は考えにくい。パケット定額制の普及促進で無茶な使用料金の支払いは押しとどめられるが、その分定額の支払いは確定するため、逆に負担が増加する可能性もある。その心配を利用者にさせないよう、最近ではパケット定額制でも【Xiパケ・ホーダイ ダブル】のように多段階方式の料金体系のものが増えている。

↑ Xiのあんしんパケット定額サービス
↑ Xiのあんしんパケット定額サービス

携帯電話は今や日常生活に欠かせないインフラであり、それは非常時においてもまた変わるところは無い。そして一度使いはじめたら止めるのは難しい。せめて料金体系を工夫するなど、賢い使い方をして負担を軽減したいものだ。


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【スマートフォンとタブレット機、月次支払額はいくら位?】

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