投資指数は9.6ポイントの下落(2012年6月個人投資家動向)

2012/06/17 19:30

【野村證券(8604)】のエクイティ・リサーチ部は2012年6月15日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年6月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から継続する形で下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多い一方、小幅な下落・大幅な上昇を予想する意見が増加しているのが確認されており、投資家の意見も二分されている感はある。

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今調査は1000件を対象に2012年6月4日から6月5日に行われたもので、男女比は78.0対22.0。年齢層は40代がもっとも多く30.5%、次いで50代が29.1%、60代以上が21.0%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く27.0%、500万円-1000万円が18.0%、300万円-500万円未満が16.8%と続いている。投資経験年数は5年-10年未満以上がもっとも多く30.3%を占めている。次いで10年-20年未満が25.8%、20年以上が21.4%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く44.8%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が26.9%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は37.2ポイント。前回から9.6ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて、上昇を見込む回答比率は合計で68.6%に(前月比4.8ポイントマイナス)。「1000円程度下落」の回答率は前月比プラス7.8ポイントと項目中最大の上げ幅。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。先月よりも大幅に上昇し6割近くに達する。
・魅力的な業種は「医薬品」「素材」「消費」の順。「金融」「運輸・公共」「電気機器・精密機器」はマイナス。
・ドル円相場は前回より多少ながらも円安ドル高に振れるとの考えが増え、選択肢の中では最多意見に。
・オーストラリアドルに対する注目度が減少するも主要通貨の中では一番人気。日本円は大幅に上昇。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。前月から減少。「株式」のDI値も減少。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……[ソフトバンク(9984)]
4位……【イオン(8267)】
5位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も上位陣銘柄は先月からあまり動きが無く、定番の銘柄は人気の上では鉄板状態なのが分かる。また【イオン(8267)】が入っているあたり、小売業の動向とも合わせて興味深いところだ。

ギリシャやスペイン、さらにはイタリアなど欧州の政治的・経済的動向は不安定化を継続しており、安定化という飛行場への着陸経路すら見えない状態にある。これを受けて新興国も成長の歩みを留め、あるいは後退すらしかねない事態にあるのは、昨今の動向からお分かりの通り。これでは多くの投資家が投資判断に迷い、腰が引けても仕方が無い。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。株価がようやく上昇機運を見せる中、今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。


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【国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる(2012年6月15日版)】

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