インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化してみる(2011年分反映版)

2012/06/18 06:50

パソコン利用2012年5月30日に総務省が「平成23年(2011年)調査における通信利用動向調査(【発表ページ】)」を発表したが、これは日本国内のインターネットや携帯電話など、情報通信に関連する各種調査結果を反映したまとめ的報告書であり、毎年7月に発表される【情報通信白書】の元ネタにもなる、同省の情報通信のレポートとしては非常に重要なものである。現時点では概要、及び統計データのe-Statへの収録だけで報告書の類は未完成のようだが、今回はそのデータから「インターネット機器として利用した、個人の携帯電話やパソコン利用率」をグラフ化してみることにする。

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調査概要や調査対象母集団数などは2012年6月12日に公開した記事【光回線浸透継続の一方で意外なモノの伸びも-自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる(2011年分反映版)】にある通りなので、そちらで確認してほしい。

今回グラフ化したのは、「モバイル系端末(スマートフォンを含み、タブレット機は含まない)」に限定した「インターネットの利用率」。なお2011年分から「通信利用動向調査」の調査項目に変更が生じており、「個人ベースでの所有の有無回答が無くなった(パソコンやモバイル端末所有者は、それらを使ってインターネットを利用していると判断され、「該当端末利用によるインターネット利用者」として調査が行われている)」「区分に『スマートフォン』『タブレット型端末』が明記され、設問によってはスマートフォンと携帯電話は別途カウントされるものもある。タブレット型端末はノートパソコンに類するものとして、携帯電話の範ちゅうからは外されている(但し「モバイル端末」との表記の場合はタブレット機も含める場合もある)」などの動きが見られる。

冒頭で触れているように今件記事は本来、個人の携帯電話やパソコン利用率をグラフ化し精査する記事のデータ更新版となるはずであったが、直上の太文字表記の通り「単なる保有率」のデータは収録されなくなった。そこで事実上はほとんどイコールではあるが「インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率」をグラフ化する。

なお対応機種区分としては「パソコン」が「自宅」「自宅以外(職場、学校、知人宅などを想定)」「携帯電話(スマートフォン含む)」「タブレット型端末」「ネット対応型家庭用ゲーム機等」の5つが挙げられる。そこで前者二つと後者三つを分けてグラフ化した。また、インターネットの利用について未回答者は計算から除外してある。

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン)

↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン以外)
↑ インターネット機器としての個人の携帯電話やパソコン利用率(年齢階層別2011年末)(パソコン以外)

【減る「テレビ」「新聞」、増える「ネット」……メディアへの接触時間推移をグラフ化してみる(2011年発表版)】などにもあるように、携帯電話やパソコンなどの平均利用時間は若年層ほど長く(全体値はテレビなども足していることに注意)、当然利用率も高いと推定できる。今件データはそれを裏付けた形となる。

パソコン関連だが、未成年者は「自宅」「自宅以外」のかい離が大きい。学校でも授業で「パソコン」は使うはずだが、インターネットへのアクセスを許可していない事例も多数あるものと思われる。他方20歳を超えると両者の差異は縮まるが、これは当然会社など職務で使うため(なお今件は男女双方の値のため、専業主婦などは会社で使う機会も無く、「自宅以外」の回答率が低下する。結果として「自宅」「自宅以外」ではどうしても一定数の差が出る)。そして定年退職を迎えると、会社でパソコン経由のインターネットを利用する機会が無くなり、「自宅以外」の値が急激に下がる次第である。

他方、パソコン以外ではスマートフォンを含めた携帯電話の利用率が圧倒的だが、他調査による携帯電話そのものの普及率同様に、20-30代がピークでそれ以降は漸減していく。一方携帯電話に比べると絶対値そのものは微々たるものだが、「タブレット型端末」「ネット対応型家庭用ゲーム機等」にはそれぞれ注視すべき動きが見える。箇条書きにすると、

・「6-12歳」では携帯電話経由と家庭用ゲーム機経由の利用率が同じ
・家庭用ゲーム機経由は「13-19歳」がピーク
・タブレット型端末のピークは30代だが、「6-12歳」でも4.2%が利用している

などがある。特に未成年者の動きには、安全なアクセス環境の整備とも絡めて、注目したいところ。



詳しくは機会をあらためて再確認するが、60歳を超えるとインターネットへのアクセスは「パソコン利用者よりも携帯電話利用者が多くなる」という傾向が見られる。さらに【一般携帯電話とスマートフォンのネット利用状態をグラフ化してみる(2011年分反映版)】を見る限り、その多くはスマートフォンでは無く一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン)であることが分かる。

昨今のスマートフォン偏重の新機種展開が、あるいは高齢者のインターネットへの窓口を狭めてしまうことになるのではないか。その危惧が単なる杞憂であれば良いのだが。

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