一般携帯電話とスマートフォンのネット利用状態をグラフ化してみる(2011年分反映版)(世代・男女別編)
2012/06/16 06:40

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調査概要や調査対象母集団数などは2012年6月12日付の記事【光回線浸透継続の一方で意外なモノの伸びも-自宅パソコンのネット接続回線の種類をグラフ化してみる(2011年分反映版)】の通り。そちらを参照してほしい。
またグラフ化の際に取得したデータの内容や精査方法は、先行する記事「一般携帯電話とスマートフォンのネット利用状態をグラフ化してみる(2011年分反映版)」の通り。詳しくはそちらを参照のこと。
まずは世代別構成比。前回の記事でも掲載したもので、男女合わせての値である。

↑ モバイル系端末(一般携帯(PHS等含む)・スマートフォン)でのインターネット利用状況(過去一年間)(世代別)(再録)
未成年層のスマートフォンの浸透ぶり、そして60代以降の「携帯インターネット」とはほぼ「一般携帯電話」経由であり、「スマートフォン」経由を意味しないことなどがうかがえる。
そしてこれを男女別に区分し、それぞれについて再計算をしたのものを挙げる。

↑ モバイル系端末(一般携帯(PHS等含む)・スマートフォン)でのインターネット利用状況(過去一年間)(世代別)(男性)

↑ モバイル系端末(一般携帯(PHS等含む)・スマートフォン)でのインターネット利用状況(過去一年間)(世代別)(女性)
まず全体では意外にも男性の方が利用率が高い。これは中堅層以降の高さが影響している。そしてスマートフォン利用率でも男性が上。
若年層、未成年者の層では女性が全体値は割高になっているが、これは防犯目的で端末を利用する事例が多いため。一方この世代からすでに「スマートフォンは男性の方が高利用率」という図式が現れる。
成人になると40代ぐらいまではモバイルインターネット利用率そのものに男女の差異はほとんどない。ただしスマートフォン利用率は男性が上で、女性は一般携帯を利用している率が高い状態にある。とりわけ30-40代は一般携帯・スマートフォンの関係において、男女差が大きく出ているのが分かる。
50代を過ぎるとモバイルインターネットの利用率そのものに男女差が大きく出る。スマートフォン利用率が低いという点では同じだが、一般携帯電話に限っても10ポイント近い差が出ている。
男性の方がスマートフォン利用率が高いであろうことは予想が出来たが、未成年者では女性の方がモバイルインターネットそのものは高利用率・しかしスマートフォン利用率は男性が上、そして50代以降は男女の差が大きく出るという動きは新鮮に見えてくる。
「通信利用動向調査」は毎年行われるもので、スマートフォンやタブレット機の独自区分が現れたのは今回から。次回以降どのような変移を見せるのかが気になるところだ。
※2012.06.17. 各数字の再算出とグラフの再構築を行いました
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