「80歳で20本の自分の歯」達成者は50.2%(2017年)(最新)

2017/06/08 05:05

厚生労働省は2017年6月2日、歯科疾患実態調査の2016年調査分の概要を発表した。それによると2016年時点で「80歳で自分の歯が20本以上ある人(俗に「8020達成者」と呼ぶ)」は推定で50.2%に達したことが分かった。これは前回調査2011年の推定値38.3%を大きく上回っている(【歯科疾患実態調査】)。

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今調査は歯科保健状況の把握のために必要な資料を構築するため、1957年以降6年毎に実施しているもの(2017年発表分からは5年おきに変更されている)。今回概要が公開された2016年分については、2016年の国民健康・栄養調査において設定される地区(2010年の国勢調査の調査区から層化無作為抽出された世帯)からさらに抽出した地区の満1歳以上の世帯員を調査客体とし、国民健康・栄養調査の身体状況調査と共に実施(熊本地震の影響により熊本県全域を除く)。調査対象者数は男性2868人・女性3410人の計6278人。一部は質問紙調査だけでなく口腔診査受診も実施している。

それによると2016年時点で自分の歯が20本以上(※永久歯数は上下合わせて通常は28本。20本以上残っていれば、高齢者でも十分に硬いものを食せる、食生活をほぼ満喫できるとされている)残っている人は、40代前半で98.8%、40代後半で99.0%。以後歳と共にその比率は減少していき、70代後半では56.1%、80代前半では44.2%となる。

↑ 20本以上の(自分の)歯を有する者の割合推移
↑ 20本以上の(自分の)歯を有する者の割合推移

国や歯科関連業界では「80歳で20本の歯が維持できるように」との指針を示し、その達成者を「8020達成者」と呼んでいる(【「8020(ハチマルニイマル)運動」とは?(日本歯科医師会)】)。一方で歯科疾患実態調査ではその推移を検証する際に、単純に「70代後半」「80代前半」の値を単純に足して2で割る手法を用いており、それによると2016年では「8020達成者」は50.2%との結果が出ている。

同じ手法で公開された過去のデータから「8020達成者」の比率を算出、その推移を示したのが次のグラフ。着実に上昇過程にあることが分かる。

↑ 「8020達成者」推定比率推移
↑ 「8020達成者」推定比率推移

上昇理由について歯科疾患実態調査には記載は無いが(報道資料には「この調査結果を踏まえ、「8020運動」を含む歯科口腔保健施策を今後も推進していきます」との記述がある)、歯科医療や歯周病対策・予防の啓蒙の浸透、意識の向上などが原因として考えられる。

歯は永久歯に生え変わった後は、再生することは無い。自分の一生を支える器官として、大切にしたいものではある。


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