情報検索、ウェブ閲覧、そしてSNSの利用…スマートフォンを使ってから増えた事柄
2012/06/05 06:45


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今調査は2012年5月9日から10日にかけて、「スマートフォンを所有・使用している」20歳から49歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。男女比・10歳区切りの世代構成比は均等割り当て。
今調査母体は全員がスマートフォン持ちで、時期はそれぞれだが、かつて一般携帯電話(いわゆるフィーチャーフォン。高性能のマルチメディアフォンと呼ばれるものも含む)を保有しており、それからの買い替えが前提となっている(生まれてから一台目の携帯電話が現行所有のスマートフォンという回答者は皆無)。そこでフィーチャーフォン利用時と比べ、スマートフォンを使うようになってからモバイル端末の利用時間は増えたのか減ったのかを尋ねた結果が次のグラフ。「減った」とする人は4.3%に過ぎず、「変化なし」も24.3%。残りの7割強は「増えた」と回答している。

↑ スマートフォン購入後モバイル端末の利用時間の変化(再録)
それでは具体的にどのような機能・サービス活用で、一般携帯電話と比べて利用機会が増えているのだろうか。最多回答率を見せたのは「情報検索」で67.4%、次いで「ウェブ閲覧」で61.1%。インターネット活用の点ではもっとも基本的なこの2機能が6割超えの同意率で、他の回答項目から群を抜いて高い値を示している。

↑ スマートフォンに変えて増えたこと(複数回答)
リリース本文でも指摘されているが、この2機能は「パソコン的な使われ方」をされていることの表れでもあり、「スマートフォンが『機動力の高いパソコン』として重宝されている」ことが分かる。また、SNS(ソーシャルメディアとほぼ同義)の閲覧や投稿が増えたとする人も4割近くに達しており、他調査機関の調査結果【ツイッター利用率は約4割…スマートフォン利用者はソーシャルメディアを良く使う】などを裏付ける値ともいえる。
「既存の一般携帯電話と比べ、より”パソコン的な使い方”に傾注している」のを後押ししているのが、スマートフォン上のどの機能なのかが分かるのが次のグラフ。一般携帯電話と比べてスマートフォンの便利な点を挙げてもらったものだが、上位についているのは「画面の大きさ」「ウェブサイトへの接続が楽」「情報量が多い」。スマートフォン利用者の多くが納得のいく結果といえる。

↑ 一般携帯電話に比べてスマートフォンが便利な点(複数回答)
各モバイル端末の位置づけとして、「一般携帯電話-スマートフォン-タブレット機-パソコン」という並びをさせた上で、パソコンに近づくほど多機能化するが、その分機動力に劣るような実態を説明する事が少なからずある。この説明なら、スマートフォンが一般携帯電話よりも機動力に劣るものの(そしてその差異は実質的にほとんど無いに等しい)、パソコンに近しいという点で優れ、それらの機能を「便利である」と認識、それゆえにインターネット利用の上で基本的な行動となる「情報検索」「ウェブ閲覧」「ソーシャルメディアの利用」が増えるという、一連の流れがスマートな形で理解できる。
今後はむしろ、パソコンへの近さを取るか機動力の高さを取るかという観点でスマートフォンとタブレット機の住み分けについて、さらにはパソコンとの連動性に関して注意を払っていくべきだろう。
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