気温低下などが災いし、食料品や住関品が下落…2012年4月度チェーンストア売上高、マイナス1.9%

2012/05/23 06:45

【日本チェーンストア協会】は2012年5月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2012年4月度における販売統計速報を発表した。それによると2012年4月は前半期における気温低下などが災いしてか、前年同月比は2か月連続してのマイナス値、-1.9%(店舗調整後)を記録した(【発表リリース、PDF】)。

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今調査結果は協会加入の57社・7758店舗に対して行われている。店舗数は先月比で16店舗増、前年同月比で245店舗減。売り場面積は前年同月比98.0%と2.0ポイントほど減っている。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前の状態と比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆0233億3227万円(前年同月比98.1%、▲1.9%)
・食料品部門……構成比:60.6%(前年同月比97.3%、▲2.3%)
・衣料品部門……構成比:10.7%(前年同月比100.9%、△0.9%)
・住関品部門……構成比:21.8%(前年同月比98.4%、▲1.6%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比97.0%、▲3.0%)
・その他…………構成比:6.6%(前年同月比100.1%、△0.1%)

相場高で農産品は堅調。
昨年同月の自粛ムードの反動で
行楽需要方面は回復傾向。
しかし全体の不調を
覆すまでには至らず。
4月は前半期から中盤にかけて低温状態が続き、特に月頭は暴風雨状態で小売全体が大きな影響を受けた。一方下旬になると気温はやや回復し、温かな日が続いている。また、昨年同月(2011年4月)が震災直後の自粛ムードで行楽行事方面の大幅な減退があった値の反動もあり、やや堅調なところを見せた。しかし全般的な売れ行き不振、さらには前半期の天候不順の不調を盛り返すまでには至らず、震災の影響を受けた昨年同月と比べてなお、総合値でマイナスを示すことになった。

具体的には、食料品においては相場高もあり農産品は全般的に堅調だが、タマネギやじゃがいもの不調は続く。畜産品は逆に全般的に不調、水産物は昨年同月の反動による面も大きいが、堅調。惣菜は行楽行事や野菜の高値高騰を受けて堅調。ヨーグルトやノンアルコール飲料も堅調。

衣料品では前半こそ春物は歩みが鈍かったものの、後半に入ると堅調に推移。スーツなど年度変わりを実感させる商品に動きが見られた。住関品は震災関連商品を中心に(昨年同月の反動で)不調。また防虫剤や殺虫剤の動きは良かった。

先月分(2012年3月)あたりまでは昨年の東日本大地震・震災から3月11日で1年を迎えるにあたって防災品の需要が伸びたが、今回月の4月ではその商機も過ぎ、さらに昨年同月に大きな需要があったことの反動もあり、各商品で大きく値を落としている。

この「震災直後の特異な動きの反動」はもう一、二か月続く可能性がある。そのため、単に前年同月比の値だけにとらわれると、業界全体の「今の」動向を見誤りかねない。注意が必要となろう。

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