震災後の自粛の反動が「サービス」を大きくプラスに…2012年4月度コンビニ売上高は6.1%のプラス

2012/05/22 19:30

日本フランチャイズチェーン協会は2012年5月21日、2012年4月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると4月は来客数は18か月連続でプラス、平均客単価は先月から転じてプラスになり、売上高は先月同様に上昇した。売上高は前年同月比+6.1%と7か月連続してプラスを記録している(いずれも既存店ベース)(【発表リリース、PDF】)。

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今調査の概要、構成企業については過去の記事まとめ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明がなされているので、そちらで確認をしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は7か月連続のプラス、全店も7か月連続のプラス
・全店ベース……+10.9%
・既存店ベース…+6.1%

●店舗数(前年同月比)
・+4.4%

●来店客数:既存店は18か月連続のプラス、全店は13か月連続のプラス
・全店ベース……+6.0%
・既存店ベース…+1.4%

●平均客単価:既存店は2か月ぶりのプラス、全店も2か月ぶりのプラス
・全店ベース……+4.6%(607.3円)
・既存店ベース…+4.6%(600.5円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……+9.8%
・加工食品……+4.1%
・非食品………+16.1%←たばこ供給量の減少の反動
・サービス……+26.3%←「自粛」の反動
・合計…………+10.9%

※既存店……1年以上営業中の店舗

4月は寒気の影響を受けた日が多く、これがレジ横商品やホット系飲料の売り上げを押し上げた。また観光シーズン到来に伴い、食品系全体に売上は堅調に推移した。

前年同月は
震災後の社会現象の影響が
大きく出たため
それとの比較から
項目ごとの変移も大きい。
今回計測月は1年前の東日本大地震・震災による影響を大きく受けた2011年4月度の値との比較になる。「日配食品」「加工食品」などは流通網の混乱や生産拠点の休止などに伴い売上の伸び率が今一つだったことを受け、やや値を上乗せ。「非食品」は発表レポートでも言及されている通り、たばこの供給問題に伴う売上減退の反動から大きくプラス。「サービス」は震災直後の自粛ムードで大きく減退した昨年同月の反動から、跳ねる形でプラスとなった。

現在でも被災地の復旧活動は続いており、少しずつではあるが「コンビニ」という「社会生活の上での日常」が元に戻りつつある様子がうかがえる。一方で一年を経過してなお、そのような話をIRページで目に留めるにつけ、被害の大きさや復旧に立ちはだかるさまざまな障害に、地団駄を踏む想いを抱く人も少なくあるまい。

節電ポスター一方先日【関電管轄に15%節電「要請」…今夏電力需給対策発表】にも示したように、今年は昨年以上の電力需給問題が生じる気配を見せている。コンビニではすでに節電対策に取り組んでいるが、さらにこの動きを強め、発生しうる需要への対応・姿勢強化を推し進めている動きが確認できる。

また【セブン&アイHD、長野県で全国初の買い物弱者対策・移動販売「イトーヨーカドーあんしんお届け便」運用開始】などのように、社会構造の変化に伴い中長期的な課題として挙げられている「買物困難者」への対応も、各コンビニでは模索と検証を継続している。業界全体の動きと合わせ、今後もコンビニの動向に注目していきたいところだ。


■関連記事:
【節電ラベルとポスターと】

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