投資指数大幅下落(2012年5月個人投資家動向)

2012/05/20 19:45

【野村證券(8604)】のエクイティ・リサーチ部は2012年5月18日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2012年5月発表分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は前回から継続する形で下落の動きを見せている。株価の先行きに対しては、小幅な上昇を見込む意見がもっとも多い一方、小幅な下落を予想する意見が増加しているのが確認されている。

スポンサードリンク


今調査は1000件を対象に2012年5月7日から5月8日に行われたもので、男女比は78.5対21.5。年齢層は40代がもっとも多く29.6%、次いで50代が26.6%、60代以上が24.6%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く26.0%、500万円-1000万円が21.0%、100万円-300万円未満が13.4%と続いている。投資経験年数は10年-20年未満以上がもっとも多く28.0%を占めている。次いで5年-10年未満が27.7%、20年以上が20.3%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く46.3%と半数近くを占めている。ついで配当や株主優待が24.5%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は46.8ポイント。前回から13.8ポイントの下落。3か月後の日経平均株価の見通しについて、上昇を見込む回答比率は合計で73.4%に(前月比6.9ポイントマイナス)。「1000円程度下落」の回答率は前月比プラス6.3ポイントと項目中最大の上げ幅。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」を挙げる人がトップに。先月よりも大幅に上昇し過半数に達する。
・魅力的な業種は「素材」「医薬品」「消費」の順。「金融」「運輸・公共」「電気機器・精密機器」はマイナス。
・ドル円相場は前回より多少ながらも円安ドル高に振れるとの考えが最多。ただし前月からは多少ながら円高ドル安に振れるとの考えが大幅に増加している。
・オーストラリアドルに対する注目度が上昇。日本円も上昇。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。前月から減少。「株式」のDI値も減少。
という形に。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も前回同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……[三菱商事(8058)]
4位……【日本マクドナルドホールディングス(2702)】
5位……[ソフトバンク(9984)]
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。今回も上位陣銘柄は先月からほとんど動きが無く(順位変動があったのみ)、銀行系銘柄が抜けて【日本マクドナルドホールディングス(2702)】が入った程度である。

ギリシャやスペインの動向、特に前者の動きの中でヨーロッパの債務問題再燃が懸念視され、それに伴い株安と円高が連動する形で来襲。不安定要因が大きく先行きの見通しがつきにくいことから、株価動向や投資先の判断にも腰が引けている動きが見て取れる。

今調査は、金融資産を多く抱えている高齢層が中心の調査結果。当然、日本国内における各種市場との連動性も低くない。株価がようやく上昇機運を見せる中、今後も有益な検証素材として、各値の動きを注意深く見守っていかねばなるまい。


■関連記事:
【米で28%は「金は長期投資に最適」】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー