登録会員数はさらに増加で2711万人、しかし幽霊会員率も44.2%に…mixi動向(ユーザー数とアクティブユーザー、2012年3月)

2012/05/13 06:45

先日【mixiの現状をグラフ化してみる(2012年3月末時点)】でお伝えしたように、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)【mixi】を運営する【ミクシィ(2121)】は直近の四半期決算短信及び通期短信を発表、説明会資料を公開した。それに伴い各種最新データが公開されたこともあり、以前「登録ユーザー数」と「月間ログインユーザー数」などについてまとめた記事の値を更新し、再度グラフ化を行うことにした。

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ミクシィでは毎四半期決算短信の発表と共に、現状の解説と今後の抱負などをまとめた補足資料を開示している。その中には機能の変更や状況の変化(アプリの公開開始やスマートフォンの普及など、アクセス環境の大きな流れ)によってスタイルを変えつつも、mixiの規模を示す数字が示されている。それが「登録ユーザー数」であり「月間ログインユーザー数」。

定義としては

・登録ユーザー数……単純にmixiの登録者数。登録アカウント数。アクセス頻度は問わない。
・月間ログインユーザー数……該当月に1度でもアクセスしたユーザー数(登録ユーザー数)。同一ユーザーが2度以上アクセスしても一人としてカウントする(延べ人数では無い)。

となる。利用スタイルなどを想像すれば、実質的に「月間ログインユーザー数」が現在利用しているユーザー数で、それ以外は休眠状態・幽霊会員の類と見なして良い。アメリカの調査機関【Pew Research Center】でもソーシャルメディア関連の調査では一か月に一度の利用を「現実に使用しているか否か」の区切りの一つとしている場合が多い。

さてmixiの「登録ユーザー数」「月間ログインユーザー数」だが、「登録ユーザー数」は月次動向の発表を取りやめてしまっている。一方「月間ログインユーザー数」は2007年末以降のデータしか無い。そこで四半期単位に区切り、2007年6月末以降について「登録ユーザー数」「月間ログインユーザー数」を逐次補足資料から抽出し、生成したグラフが次の図となる。

↑ mixiの登録ユーザー数・月間ログインユーザー数推移(万人)
↑ mixiの登録ユーザー数・月間ログインユーザー数推移(万人)

「登録ユーザー数」>>「月間ログインユーザー数」となるのは当たり前の話だが、アクセスしやすいアプリの導入やシステムの変更でグラフの傾斜にやや凹凸があるも(例えば2009年後半期にやや上昇幅が大きくなっているのは、招待制を廃して登録制にしたため)、両者とも右肩上がりなのが分かる。しかしよく見ると、「登録ユーザー数」は継続的に上昇カーブを描くが、「月間ログインユーザー数」は傾斜を緩やかなものとし、2011年に入ってからは漸減傾向さえ確認できる。

そして上でも触れているように、「登録しているが該当月に一度もアクセスしなかった」休眠状態・幽霊会員が増加しているのが確認できる。両折れ線グラフの間が、そのまま幽霊会員となり、この幅が次第に開いているからだ。

そこで「幽霊会員」数を概算し、四半期ごとの解説記事では文中で掲載している「幽霊会員率」(登録ユーザー数に占める、幽霊会員数の割合)の推移を算出したのが次のグラフ。

↑ mixiの「幽霊会員」率
↑ mixiの「幽霊会員」率

「月間ログインユーザー数」が確認できるもっとも早い時期、2007年末時点では23.3%。招待制から登録制に移行してからしばらくはやや減少(=アクティブ会員数・率の増加)が見られるも再び増加傾向に移行し、2011年に入ってからは上昇率もやや大きめなものに。そして直近データでは44.2%にまで増加している。これは10人の登録ユーザーのうち、月一以上でアクセスしている会員が6人足らずでしかないことを意味している。この勢いでは来年末には登録ユーザーの半分が幽霊会員化しそう(Excelの予想機能で概算)。

登録会員数の増加自身は喜ぶべき話ではあるが、実働会員数ともいえる「月間ログインユーザー数」が横ばい、むしろ減退していては、コミュニティ全体の活性度も落ち着いたものとなってしまう。mixi側では昨今の説明会資料に目を通す限りでは、コンテンツの拡充やルートの多元化で課金ユーザーの増加、物品販売の強化など、広告モデル以上に商用ツールとしてのmixiの運用を模索している感がある(ネット上のみのゆるいつながりを促進させ、そのつながりをトリガーとした商用利用をしてもらうための仕組みも増設中)。単純な会員数の増加よりは、確実に利益をもたらし得る「ロイヤリティの高い会員の維持確保」を重視する必要があるため、会員数との連動性が高い広告モデル重視の時よりは、比較的落ち着いた姿勢で臨んでいる、ようにも見える。

公開される値が正しいものであれば、その数字は正直に現実の物語を描いていく。今件グラフは今後も定期的に更新し、mixiによってどのような「物語」が描かれていくのか、注視していくことにしよう。

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