今後の地震への不安感、女性・既婚・子供有りが強い傾向

2012/05/12 06:50

女性の不安感ネクスティア生命保険は2012年5月9日、防災と食に関する意識調査結果を発表した。それによると調査母体においては、男性よりも女性の方が今後の「大規模地震発生の可能性」に対して強い不安感を抱いていることが分かった。また未既婚別では既婚者、子供の有る無しでは子供を有している人の方が不安感が高くなる傾向が確認できる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2012年3月1日から2日にかけて関東一都三県居住の20-59歳男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1239人。男女比は1対1、世代構成比は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。調査実施機関はマクロミル。

今調査母体に対し「今後大規模な地震が発生する可能性にどの程度不安を感じますか」との問いかけを行い、「とても感じる」「やや感じる」「どちらともいえない」「あまり感じない」「まったく感じない」の5段階で回答してもらった結果が次のグラフ。

↑ 今後の大規模地震発生可能性に対する不安感
↑ 今後の大規模地震発生可能性に対する不安感)

全体では「感じる」派が9割近くに及び、「とても感じる」だけでも4割に達していた。設問では「いつ」という具体的な期間の限定はされておらず、「漠然とした将来」というニュアンスが強いが、それでも多くの人が不安を抱いているのが分かる。

【女性が高め、高齢者は長め…本震後の自粛意識傾向】【震災で強まる社会参加意識、「自らの社会貢献」項目では男女逆転現象も】などでも触れているが、全般的に自然災害に対しては男性よりも女性の方が敏感に反応しやすい。これは【新成人が被災地を思い返すきっかけ、トップは「テレビや新聞で自然災害のニュースを観た時」】にある通り、女性は男性よりも一般的に(≒生物学上)感受性・防衛(生存)本能が強いこと、身構える姿勢に強さ示すことを起因としている。

これを男女それぞれについて細かい属性別、具体的には未婚か既婚か、子供が居るか居ないか別に見たのが次のグラフ。生物としての「生存本能」さらには子供を守りたいという「母性本能」がそのまま表れる形となっている。

↑ 今後の大規模地震発生可能性に対する不安感(男女属性別)
↑ 今後の大規模地震発生可能性に対する不安感(男女属性別)

すなわち未既婚別では既婚者の方が不安感は大きい。守るべき、共に居続けたい配偶者が居るからこそ、それを失うリスクが生じ得るものには、警戒を強めることになる。子供の居る居ないも同様で、守る対象が居る方が、強く身構えているのが見て取れる。最初のグラフと合わせると、(子供がいる世帯はすでに結婚していると仮定して)既婚で子供がいる女性が、一番強い不安感を抱いていることになる。

さらにいえば、守るべき対象と共に居る時間が長い人程、不安感を覚える割合は大きい。

↑ 今後の大規模地震発生可能性に対する不安感(職業属性(一部))
↑ 今後の大規模地震発生可能性に対する不安感(職業属性(一部))

「専業主婦」とは女性のみの職種であることから、この項目の回答者が女性だけで占められていることは容易に理解できる。子供が居ない場合は一人、いる場合は子供とのみの時間が長い専業主婦は、女性全体と比べてさらに不安感を強く抱いていることになる。

「生存本能」「母性本能」がそのまま今後の地震に対する不安感に反映される。指摘されれば理解納得はできる話だが、具体的な調査結果が無いと「-かもしれない」で終わってしまう。その観点では今回調査結果は、具体的な形として現れたものであり、今後の防災方面の検証においても有意義な結果として留め置くべき内容といえる。

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